声優・田村睦心「涙出そう」 京アニ制作アニメ『バジャのスタジオ』テレビ初放送に反響!の画像
※画像はNHKアニメの公式ツイッターアカウント『@nhk_animeworld』より

 11月4日、京都アニメーションが制作したアニメ『バジャのスタジオ』(NHK)がテレビ初放送。アニメスタジオのほのぼのとした日常を描いたアニメが、ネットで大きな反響を呼んでいる。

 同アニメは、2017年に京アニが自主制作した短編アニメ。「KOHATAアニメスタジオ」で生活しているハムスターに似た生き物“バジャ”が主人公で、スタジオから人がいなくなる夜になると、魔法の力で不思議なことが起こるというファンタジー作品だ。

 この作中には、いつもバジャのエサを用意してくれるアニメ監督のカナ子を始め、アニメスタジオで働いているさまざまな人々が登場。アニメの制作現場に携わる個性豊かな登場人物たちが生き生きと描かれていた。

 そして主題歌の『手のひらを太陽に』が流れるエンディングでは、京都アニメーションの全スタッフの名前がクレジットされている。

 そんなバジャの暮らすアニメスタジオの特徴的な外観を見て、7月に京アニを襲った放火殺人事件の現場である第1スタジオを思い出すファンが続出。SNSでは「朝から『バジャのスタジオ』を見て号泣」「2年前の京アニ感謝祭で見たけど、再び見るのがこんな形になってしまうなんて」「しばらく涙が止まりませんでした」「第1スタジオが夢にあふれる場所だったんだなあって胸が締めつけられる」など、事件を思い出して悲しむ声があふれていた。

 また『バジャのスタジオ』でアヒルのガーちゃんなどの声を担当した声優の田村睦心も自身のツイッターを更新。「バジャをみてくれた感想をツイッターでみてて涙出そうになっている……」「観てくださってありがとうございます! バジャ大好き」とツイートしていた。

「『バジャのスタジオ』の監督を務めた木上益治さん(同作の名義は三好一郎)、マネージャーの池田晶子さんを始め、多くの京アニスタッフが放火事件の犠牲になっています。このアニメは17年の京アニ&Doファン感謝イベントで放映されたものですが、今年のファン感謝イベントは中止となり、代わって11月2日から4日にかけて犠牲者を追悼する式典『お別れ、そして志を繋ぐ式』が執り行われました」(アニメ誌ライター)

 なお、今回大反響を呼んだ『バジャのスタジオ』は、11月29日に再放送されることが早くも決定している。

※画像はNHKアニメの公式ツイッターアカウント『@nhk_animeworld』より