井桁弘恵
井桁弘恵
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 半世紀近くの歴史を持つ国民的ヒーロー『仮面ライダー』。今年9月より放送開始した新シリーズ『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)には、第3話から女性の仮面ライダーが登場。物語初期からの女性ライダーの登場は、長い仮面ライダーの歴史で初めてということで注目を集めている。 

 そこで本サイトは、仮面ライダーバルキリー=刃唯阿(やいば・ゆあ)を演じる井桁弘恵さんを直撃した。

「オーディションに合格するとは思っていなかったので、ビックリがまずありました。変身するということも、考えていなかったですし。オーディションで演じたシーンには“変身”という言葉はありましたが、試しに言わされるだけなんだろうな……ぐらいにしか思っていなかったので、その後、変身するということを聞かされて二度ビックリ。実は母が仮面ライダーのファンで、ずっと見ていたらしく、すごく喜んでくれましたね」

 井桁さん演じる唯阿は、黒髪ロングヘアが美しい、スーツが似合うクールビューティ。キャラ的には男勝りな部分がある。

「学生時代から男友達は多かったせいか、私自身、男勝りなところはあると思いますけど(笑)。唯阿みたいに歯切れの良い口調では話せないし、上から目線にはなれないので、まぁ、唯阿とは違うなと思いますね。でも、演じさせてもらって自分自身が強くなった気がしています。撮影時間が不規則なので、以前は体力的につらいと浮き沈みが激しくて顔に出ちゃうところがあったんですけど、最近は一定でいられるようになって、メンタルの部分でも強くなれた気はしますね」

 ところで、仮面ライダー一番の見せ場といえばアクションだろう。

「中学時代は陸上部で、高校時代はテニス部だったので、体力には自信があるつもりだったんですけど、大学時代は全然スポーツをしていなくて、それに、使う筋肉の部位も違うので、実際にやってみたら想像以上に難しくて。このあいだもコケて肘と腰を打ってしまって」

唯阿が変身する仮面ライダーバルキリー(左手前)

 そして、この12月には、劇場版が公開になる。

「ドラマ版はヒューマギア(人工知能を搭載した人型ロボット)が人間の生活を豊かにしている世界が舞台ですが、ゼロワン誕生のエピソードが主軸の劇場版では、それが逆転。ヒューマギアが世の中を支配しているという設定です。私的には『ターミネーター』というか、『ウォーキング・デッド』の世界。そこで人間が暮らしている隠れ家のセットがすごくリアルで、まるで本当の廃墟みたいで、ここにいるだけでとてもワクワクしました。あと、私的にはアクションを見てほしいですね」

 そんな井桁さんのブレイクのきっかけは昨年、結婚情報誌『ゼクシィ』の11代目CMガールに抜擢されたことだった。

「私にとってターニングポイントでしたね。それまでは学生ということもあって、仕事を重く考えていなかった部分があったんです。でも今年、大学を卒業して、仕事と向き合う決心がついたというか」

 ちなみに、井桁さん自身は、結婚に対して憧れを持っているのだろうか?

「CMに出ていたときは、ウェディングドレスも着せてもらって、“結婚って良いな~、早くしたいな~”って思っていたんです。でも、その後は“(ウェディングも)着れたしな”って満足しちゃった部分もあって、今は“いつかどうにかなるでしょ”ぐらいですね」

 ちなみに、好みの男性は話がうまくて盛り上げるのが上手な人とか。そんな井桁さんの2020年は?

「来年の上半期は『ゼロワン』の後半を撮っていると思うので、それが無事に終わったときに、また新しい仕事が増えていけたらなって。今年がとても充実した1年だったので、それを超えられる1年にしたいというのが目標です。そのためにも『ゼロワン』をやり遂げたいと思いますので、最後まで見守っていただけたらうれしいです」

井桁弘恵/いげた・ひろえ
1997年2月3日、福岡県生まれ。T170。2018年、結婚情報誌『ゼクシィ』の第11代CMガールに選ばれ、多くのCMに出演。モデル、映画、ドラマなどで幅広く活躍中。主な映画出演作に『4月の君、スピカ。』、『クロノス・ジョウンターの伝説』、『イソップの思うツボ』などがある。

映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』は12月21日(土)より全国ロードショー
配給:東映(C)「ゼロワン/ジオウ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

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