田亀源五郎『弟の夫』ドイツの漫画賞「ルドルフ・ダークス賞」受賞、記念キャンペーン展開の画像
『弟の夫』ドイツ版
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 漫画家の田亀源五郎氏が、代表作『弟の夫』のドイツ語版が、ドイツの漫画賞「ルドルフ・ダークス賞」アジア・シナリオ部門ベストアーティスト賞を受賞したことが分かった。

 2017年7月まで『月刊アクション』(双葉社)で連載されていた田亀氏の『弟の夫』は、同性婚をテーマとした漫画。小学生の娘を男手ひとつで育ててきた折口弥一のもとに、双子の弟の同性婚相手だというカナダ人の男性が訪ねてくるというホームドラマ。原作は国内外で高い評価を受け、2015年には文化庁メディア芸術祭でマンガ部門優秀賞を受賞。昨年7月には英語版がアメリカの漫画賞・アイズナー賞で最優秀アジア作品賞を受賞している。

 今回、田亀氏のベストアーティスト賞だけでなく、作品自体も「Society Drama/Slice of Life部門」にノミネート。惜しくも受賞は逃したものの、2部門にノミネートされ、うち1部門の受賞となった。

 ベストアーティスト賞受賞にあたり、田亀氏は「少しでも多くの人に読んでもらいたいと思って描いたマンガです。それが様々な言語に翻訳され国境を越えただけでなく、こうして賞までいただけるとは本当に嬉しいです。作品への評価に感謝すると共に、これをきっかけに『弟の夫』が、また新たな人々の元に届くことを願っています。」とコメント。

 現地版元Carlsenから「田亀先生の作品をドイツで出版出来ることを大変光栄に思っております。」とコメントが届けられた。

『弟の夫』は、国内だけでなく各国の漫画賞を受賞、またノミネートされており、それが今、ドイツへも広がっている。ドイツでは、コミック・グラフィックノベル・漫画の全てが対象となる「批評家大賞」で2019年第一四半期に1位を獲得。さらに、全国紙である「TAGESSPIEGEL」や出版業界紙「BUCHREPORT EXPRESS」、ラジオ放送局RBBなどでも取り上げられ、今回はその評価が受賞に結び付いた結果となった。

 受賞を受け、電子書店にて『弟の夫』と著者最新作『僕らの色彩』の特別キャンペーンを実施。

 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、中国語(繁体字)など世界各国で翻訳され、国内外で高い評価を得ている『弟の夫』にさらなる注目が集まりそうだ。

■ルドルフ・ダークス賞 受賞記念キャンペーン

ドイツ語版『弟の夫』で田亀源五郎先生がルドルフ・ダークス賞 アジアシナリオ部門 ベスト・アーティスト賞を受賞したことを記念し、電子書籍ストアKindleにて、期間限定で『弟の夫』と著者最新作『僕らの色彩』の特別キャンペーンを実施中。 ●『弟の夫』1巻 0円

●『僕らの色彩』1巻 30%OFF
・期間:~2020年1月5日(日)まで
・販売ページ
『弟の夫』https://www.amazon.co.jp/dp/B00ZI8CSQI
『僕らの色彩』https://www.amazon.co.jp/dp/B07L57KTGN

 

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