別冊なかむらりょうこ
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 みなさんこんにちは、少女漫画も少年漫画も青年漫画もweb漫画もごはん漫画も4コマ漫画もギャグ漫画もレディコミもコマ割りされてるもの全部大好き!ワタナベエンターテインメント所属の少女漫画芸人・別冊なかむらりょうこです。

 2017年、W不倫を題材にし大きく話題となったドラマ『あなたのことはそれほど』。2018年、北海道を舞台に高校生の三角関係にキュンとする実写映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』。2019年、初心者のためのバイオリン教室で繰り広げられる人間模様を描いたドラマ『G線上のあなたと私』。

 近年、いくえみ綾先生漫画の実写化の勢いが止まりません。

 そして、新たにいくえみ先生の漫画が実写ドラマ化されることになりました。岡田健史さん主演『いとしのニーナ』。今春FODにて全8回にわたり配信予定です。

『いとしのニーナ』は、2005年から2010年にかけて幻冬舎Webスピカにて連載されていた全4巻の作品です。いくえみ先生の作品は、第1話から読者をひきつけるインパクトがありますが、その中でも衝撃度ナンバーワンの冒頭から始まる今作品。完結から10年たった今実写化される『いとしのニーナ』はどういった魅力があるのか、放送前に見ていきたいとおもいます!

「拉致った 青田新名を拉致りました」

 ある日突然、幼なじみで親友のマサからこう告げられた外山厚志、高校1年生。厚志は半信半疑のまま、マサの親が所有するアパートに行ってみると、手足を縛られ口にはガムテープが貼られた青田新名の姿が。新名、通称ニーナは、マサが通学電車の中で一目惚れをした他校の一個上の女子高生。憧れだった美少女の苦しそうな姿に厚志は……。

 と、最初の1ページ目2ページ目から心臓が跳ね上がってしまいそうな描写が続きます。厚志とマサ視点で始まる物語ですが、ニーナの気持ちを思うと、ページを閉じたくなるもの……。

 こんなことを起こしてしまうなんてどんな人物像なのかと思いますが、マサはどこにでもいそうな男子高校生。「なんのために拉致したんだよ」と聞く厚志に対して、マサの返答は「『好きだから』?」。それに呆気に取られた厚志は思わず「告れよ……ふつうに」と返しています。その後厚志がマサに1人でやったのかと問い詰めると、実は学校の不良で問題児の牛島が主犯だったことが判明。牛島がアパートに到着する直前に厚志はニーナを連れて逃げ出すことに成功します。

 後日、厚志はニーナに謝りに行きますが、ニーナは事件のトラウマで夜も眠れず、厚志に責任を取ってボディーガードをしろと言い放ち……。

 厚志とニーナは、加害者の友達と被害者という関係性。

 この関係はどういった形に変化していくのか。この作品の要となっています。

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