声優・杉田智和による47分20秒超大作『セロ弾きのゴーシュ』朗読にファン大絶賛の画像
画像は杉田智和のツイッターアカウント「@AGRS_staff」より

 4月16日、テレビアニメ『銀魂』の坂田銀時役などで知られる声優の杉田智和(39)がYouTube上に『杉田智和/AGRSチャンネル』を開設し、宮沢賢治の童話『セロ弾きのゴーシュ』の47分20秒にも及ぶ朗読動画を公開した。

 新型コロナウイルスの影響を受け、多くの声優の間で広まっている「#せいゆうろうどくかい」という活動。これは同じく声優の悠木碧(28)が発案した、自宅で過ごす人に向けた絵本の読み聞かせ企画。悠木は4月7日に自身のツイッターアカウントで「ニュースで、自宅待機をがんばる親子の為に、絵本の読み聞かせを配信している大統領さんがいらっしゃる事をしり、すごく素敵だと思ったので私もチャレンジしてみようと思います」「読み聞かせを楽しみにしてくださっている皆さんも、参加してくださる声優さんも、ぜひご利用ください!」と提案。8日に新美南吉作の児童文学『手袋を買いに』の朗読動画を公開した。

 悠木の投稿をきっかけに、声優の梶裕貴(34)も朗読のためのYouTubeチャンネルを開設し、『桃太郎』の朗読動画を公開。日高のり子(57)による宮沢賢治の『やまなし』や、寿美菜子(28)や早見沙織(28)ら複数の声優によるサン=テグジュペリの『星の王子さま』のリレー朗読などが公開されている。

 他の声優の朗読が10分以内なのに対し、杉田が16日に公開した朗読は47分20秒と圧倒的に長尺のもの。さまざまな声色を使い、登場人物たちをユーモアたっぷりに一人で演じ分けた。

 これに対してファンは「声優さんって本当に凄いな……」「語りとゴーシュがまじめな感じかと思ったら、土師さん、若本さん、岡本さん、塩沢さん、池田さんの真似を入れてくるものだから思わず笑っちゃうところもあった」「クセの強さに少しクスッとしましたが、聴いていて元気になれました」「アナゴさんと森久保さんとアムロいたようだ」と大絶賛。若本規夫や塩沢兼人らをイメージさせる声色や、時折入るおふざけが杉田らしくていいとの感想が殺到した。

 杉田本人は今回の朗読について「他の人達15分くらいなのに長すぎじゃね?でも「ずぎだざんはゴージュ!」ってせがまれれば致し方ない」とツイート。活動の中心である悠木にせがまれたのではというファンの声も上がっている。

 また、杉田は「宮沢賢治先生は漫画ばかり読んでた自分が小学校の図書館にあった全集を読みふけるくらいにはリスペクトしています。ゴーシュは教科書にも載ってたなぁ」と作品に対しての思いを振り返った。