■本作ならではのステータス値「健康度」ってなに?

子から子へ、思いを引き継ぐRPG

 一族のキャラクターには攻撃力や体力といった能力のほかに「健康度」という数値があります。これはいわば「寿命」です。たとえではなく。健康度はMAXが100で、体力が減ると健康度も下がります。

 ダンジョンから帰宅し、次の月になると回復していますが、もしダンジョン内で大ダメージを負ったまま帰宅した場合、100まで回復していないこともあります。その場合は無理せず休ませましょう。でないと「死にます」。

 またダンジョンで体力がゼロになると健康度もゼロになります。もう言わなくとも分かるかと思いますが、こうなると死にます。なのでダンジョンの探索は慎重に慎重に進め、ボス戦は万全を期して臨みましょう。

 戦闘が終わったらこまめに回復、危ない・怖いと感じたら引くことも大事です。大事な家族をむやみに傷つけてはいけません。また、出陣させてもないのに次の月になって見てみたら健康度が下がって「87」になっていたということも往々にしてあるでしょう。これは「死がもうそこまで迫っている」ということです。来月にはもう……。

 そんな一族の死を間近で見て、遺言を聞き、次世代の子どもたちに夢を託す、これを繰り返していくのです。

一族の願いは次の世代へ……

 ちなみにダンジョンには時間制限があります。

 制限時間内に最深部にいるボスを倒すとストーリーに関する重要な証言を聞くことができますが、ここにまっすぐ向かうのではなく、ゲーム開始してしばらくは序盤のマップの敵を狩って奉納点を稼ぎましょう。

 能力の高い神様と交神して強い子を授かり、その子をある程度育ててから次のマップの敵に挑んでみる、というくらい慎重に進めることが攻略の要です。

育てた子らとダンジョンに向かうのが感慨深い

 同じことの繰り返しではありますが、敵の強さが格段に上がる瞬間があるので、その敵を倒すと「ああ、一族も強くなってきたなあ……」と実感できるようになっていて、今までゲームでは感じたことのない思いが慎重な探索の中でも飽きさせないエッセンスとなっています。

 また一族の子どもはそれぞれ見た目も違うし、自分が名付け親となるので愛着も湧きやすい点も魅力ですね。

時折家系図を眺めるのもよし

 そして各ダンジョンのボスですが、実は必ずしも倒す必要はありません。目的はあくまで「朱点童子」ですからね。もちろん倒したほうがストーリー理解のためにも絶対にいいですし、おそらくですがプレイヤーに各ダンジョンのボスを倒さないまま朱点童子に向かう勇気はないでしょう。少なくとも僕はなかったです。

 あんなにひ弱だった一族がどんどん力をつけていき、ついに朱点童子討伐を果たす……! その悲願をぜひあなたの手でかなえてあげてください。きっと「20年以上前にこんなRPGがあったのか……!」と衝撃を受けると思いますよ。間違いなく。

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