■実在する名馬の血統を再現!

 さらなる情報を求めて、ダビスタの攻略本も購入。そこには目からウロコの情報がたくさんあったのですが、驚いたのはライバル馬のコウカイテイオーやアグリキャップは実在する名馬がモデルだったことです。

 もちろんオグリキャップの名前くらいは聞いたことがありましたし、父もゲームをやりながら「オグリ強すぎ」とか言ってた気がしますが、最初は競馬に対する興味がなかったので、そのあたりはまったく意識していませんでした。

 そして、この実在するモデル馬の母馬も『ダビスタ』の中に繁殖牝馬として登場しているという事実も。つまりアグリキャップに勝ちたいなら、アグリキャップと同じ血統の馬で対等に戦えるのではないか……という考えに至ります。

 しかし、アグリキャップのモデルであるオグリキャップの父馬はゲーム内に存在しません。しかもオグリの母馬のモデルであるホワイトノリピーは繁殖牝馬セールでバカ高い!

 いろいろ調べた結果、自分はコウカイテイオーと同じ血統の馬を作ることに。「父・シンボリルドルフ×母・アキタコマチ」、それがダビスタ内でコウカイテイオーを再現する血統です。毎年のように、同じ血統の馬を生み出す作戦を敢行します。

 しかし、結論から言うと、この血統ではとうとうコウカイテイオーを超えるような実力馬は自分には作れませんでした。

皐月賞やダービーにコウカイテイオーが現れたら絶望しかなかった……

 結局コウカイテイオーを真正面から破るだけのポテンシャルを秘めた馬が生まれたのは、種つけ料が最高額の種牡馬と最高額の繁殖牝馬という、札束にモノを言わせた配合から……。「あれだけ試行錯誤したのは何だったのか」という気持ちにはなりましたが、それでも輝かしい成績を残す馬が誕生したときは素直にうれしかった。

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