『ひぐらしのなく頃に 業』旧作アニメ視聴者を「手玉に取った」見事な演出と手腕に戦慄の画像
『ひぐらしのなく頃に 業』オープニングテーマ 亜咲花『I believe what you said』ジャケットより (C)2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会

 10月1日からオンエア開始となった秋の新アニメ『ひぐらしのなく頃に』(TOKYO MXほか)。同作は、竜騎士07氏の同人ゲームを原作としたアニメ作品で、昭和58年の寒村・雛見沢村で発生した怪事件を巡ったホラー&ミステリー。過去に『ひぐらしのなく頃に』(2006年放送)、『ひぐらしのなく頃に 解』(2007年放送)と二度テレビアニメ化されている。

■今年動き出した新プロジェクト

 2020年1月に『ひぐらしのなく頃に』の新アニメプロジェクトの発足が発表。この新アニメは当初7月に放送予定だったが、新型コロナウイルスの影響により10月からの放送にズレこんだ。

 そして10月1日にファン待望の第1話が放送。過去のアニメシリーズと同一キャストということもあって、田村ゆかり演じる古手梨花の「にぱー」や、中原麻衣演じる竜宮レナの「かな? かな?」といった独特のセリフはもちろん違和感なし。むしろ10年以上前の出演作品と変わらない演技を披露したキャスト陣に驚かされた人も多いのではないだろうか。

 映像のほうも、現在のアニメ技術によってキャラクターや雛見沢村のノドカな風景が美しく描かれ、新旧のアニメファンが満足のいくクオリティの高さだった。

 第1話のストーリーは旧アニメの序盤で描かれた「鬼隠し編」を踏襲しているようで、ED曲には旧アニメ第1期のOPでおなじみの名曲『ひぐらしのなく頃に』を持ってくる“粋な演出”。あまりにも完成度の高い第1話に、SNSでは「素晴らしいリメイク」との感想が大半を占めていた。

 ……そう、この時点では。

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