同人誌の祭典「コミックマーケット」21年GWに4日間開催決定の画像
コミックマーケット会場の東京ビッグサイト
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 プロ・アマの垣根を越えて、自分たちで作った作品を、自分たちの手で販売できる漫画の祭典、同人誌即売会。その中で日本最大規模となる「コミックマーケット(通称コミケ)」は、2020年には東京オリンピックの会場問題とコロナ禍が重なり、35年間の歴史上、初の開催中止となっていたが、2021年5月2日~5日の4日間に東京ビッグサイトで「コミックマーケット99」が開催されることが17日、発表された。

 コミケは、オリジナルのイラストや名作のパロディ漫画といった同人誌だけでなく、音楽、小説、キーホルダーなどのグッズやコスプレまで、参加者たちの思い思いの作品が集まる場。作品を求めて列に並ぶ人たちの姿は、お盆と年末の時期にテレビなどでも取り上げられて、例年話題になっていた。

■およそ1年半ぶりの開催に期待の声も

 2019年のコミケは、およそ3万2000のサークルが出展。4日間で75万人が来場したが、次回開催はコロナウイルス対策で、出展スペースは2万3000に減少。例年3枚だったサークル向けの入場チケットも2枚に減り、一般入場も厳しい入場制限がとられることが予想される。

 公式サイトでは、新型コロナウイルス感染症対策として、各種のガイドラインなどに従い、充分な対応を行うとしたうえで、「送り手の皆さんが新しい表現を発表し、読み手の皆さんがそれを受容していく表現の『場』を、どのような形であれば再び作っていくことができるのか、その時の状況の許す範囲で再スタートし、再び多くの参加者を受け入れることを可能とするための一歩を踏み出します」と開催に向けてのコメントが発表された。

 今回の発表を受け、ツイッターでは「もちろん参加する予定です」「久々にいろいろ作りたい」といった歓迎の声が上がる一方で、10年以上出展していたという漫画家からは「持病があるので、万が一のことを考えて、参加するかどうか決めかねています」と、悩む声も。

 サークル出展の申し込みは、11月25日から12月9日(オンライン)。申込書は通販か、全国のアニメイトで購入が必要だ。一般参加者の入場方法の詳細については、後日発表される。

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