■初めて意識した「大人の女性」?

 第2位(18%)にランクインしたのは、『めぞん一刻』に登場する「音無響子」。青年漫画誌『ビッグコミックスピリッツ』に連載していた作品で、古いアパートの管理人を務める若い未亡人という少々渋い設定のヒロインだ。

 夫を亡くしたばかりの響子は古アパート「一刻館」の管理人となり、そこで下宿人のひとりである年下の主人公・五代裕作と出会う。あるとき彼の好意に気づいてからは、響子も少しずつ善良な好青年の五代を意識していくように。

 五代のほかにテニスクラブのコーチ・三鷹瞬も、美しい響子にアプローチ。亡き夫への想いと葛藤しながら自分の感情に素直になれない姿に、“大人の女性”を感じた読者も多いのではないだろうか。

 その一方で、思いこみが激しく嫉妬深い面も多々あり、一刻館の住人からすれば響子が五代を異性として意識しているのはバレバレ。また、五代渾身のプロポーズの言葉に“天然な返し”をしてしまうなど、響子の鈍感な部分もかわいかった。

 そんな音無響子が好きという人からは「とても面倒臭くて、とてもかわいいキャラクター」(38歳・男性)、「ヤキモチ焼きなところがカワイイ」(36歳・男性)、「天然なところも好き」(48歳・男性)、「響子さんのような女性と結婚したいと思った」(38歳・男性)、「好きになった人にいちずに尽くす感じが好き」(44歳・男性)、「大和なでしこをたとえるのなら、この人という感じ」(44歳・男性)、「本当に好き。響子さんを思い出すと甘酸っぱい気持ちになります」(42歳・男性)、「読んだ当時は子どもだったけど、管理人さんみたいな女性に憧れた」(47歳・男性)といった声が挙がっていた。

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