「鬼滅出られますかね」山寺宏一『鬼滅の刃』に対抗心!「メガゾーン23」での“ワクワクさん”とのデビュー話も披露の画像
山寺宏一

 12月3日深夜に放送された『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)で「レジェンド声優・山寺宏一 徹底解剖スペシャル」を特集。山寺宏一(59)がゲスト登場し、同じく声優の三ツ矢雄二(66)と関智一(48)らとともに声優業界について語る場面があった。

新世紀エヴァンゲリオン』の加持リョウジ、『カウボーイ・ビバップ』のスパイク・スピーゲル、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』のトグサなど数えきれないほど多くの作品で声優を務める山寺に、関が「アニメで初めて現場に出たっていうのは覚えてますか?」と質問すると、山寺は1985年に発売されたOVA作品『メガゾーン23』が最初の現場だと明かした。

『メガゾーン23』はアートランド・アートミック制作によるロボットアニメで、美樹本晴彦をはじめ、板野一郎、石黒昇、平野俊弘ら『超時空要塞マクロス』のスタッフが再集結して作られた作品。

 メカ、美少女、歌姫といった『マクロス』の要素が採用されたアニメで、山寺は主人公・矢作省吾の友人の中川真二役を担当。なお矢作省吾は、その後にNHK Eテレの子ども向け番組『つくってあそぼ』で「ワクワクさん」として活躍する久保田雅人が声優を務めており、この日の番組では久保田が三ツ矢雄二の劇団「プロジェクト・レヴュー」時代の教え子だったことも語られ、「末っ子をやった久保田雅人くんっていうのが僕の教え子で」「ただ、いつのまにか“ワクワクさん”になっちゃった」と意外な関係性が明かされた。ちなみにワクワクさんと山寺は養成所時代の同期とのことだ。

 今では大ベテラン声優として活躍する山寺だが、関が「アルバイトとかは?」と山寺の下積み時代について質問。しかしこの質問に、山寺が答える前に三ツ矢が「鰻屋さん」と返答。関が「何でも知ってますね」と驚いた表情を見せると、三ツ矢は「(山寺と)そういう関係なの」と艷っぽい声を出すのだった。

 後半には、関智一が鈴原トウジ役として山寺と共演した『エヴァゲリオン』について話す一幕も。関が「覚えてます? エヴァンゲリオン」と言うと山寺は「覚えてる。アレ忘れる人いないだろ」とコメント。さらに「今、“鬼滅鬼滅”ってすごいけどさぁ……エヴァもね」とつけ加え、『鬼滅の刃』への対抗心を見せると、山寺は「ツラいことを知っている人間のほうが人に優しくできる。それは弱さとは違うからな。シンジくん」と加持リョウジの名言を披露した。

 また、山寺と関は“2人で10役 桃太郎”という企画に挑戦。山寺はセクシーおばあさんをはじめ、6役を担当した。演技が終わると山寺は「桃太郎も一生懸命やったんで……鬼滅出られますかね」と発言。『鬼滅の刃』で不死川実弥役を務める関は「言っときます。スタッフに」と笑いかけるのだった。

 2017年に放送されたテレビ朝日系の特番『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙3時間SP』で多くの声優陣の支持され第1位を獲得した山寺。ベテランでありながらも『鬼滅の刃』への意欲も見せる、その貪欲さこそがトップ声優たるゆえんなのだろう。