キム秘書はいったい、なぜ?』は、韓国ドラマを代表するラブコメディだ。大企業の副社長でナルシストのヨンジュン(パク・ソジュン)と優秀な秘書ミソ(パク・ミニョン)のロマンスにときめき、涙し、感動したファンも多いことだろう。

 ドラマの第14話で、ヨンジュンが、女性社員たちの陰口に傷つくミソを慰めるため、仕事を口実に彼女を大邱(テグ)へ連れ出す。階段での写真撮影など2人のラブラブなデートシーンが、なんとも微笑ましかった。

『キム秘書はいったい、なぜ?』で主人公2人が写真撮影を行った大邱の90階段

■新旧の融合が楽しめる大邱、BTSVの出身校「V壁画通り」も人気

 大邱は、韓国中東部にある大都市。中心部にはファッションやコスメショップが並ぶ東城路(トンソンノ)という繁華街があり、若者を中心ににぎわいを見せる。

 一方、郊外へ足を伸ばせば、趣のある伝統韓屋が残る2つの村(マウル)がある。

 特にお勧めしたいのが、南平文氏本里世居地 仁興(イヌン)マウルだ。大都会の中心部から1時間足らずにもかかわらず、のどかな農村地帯が広がる。6月下旬から7月中旬にかけて、オレンジ色のノウゼンカズラの花が咲き土壁に彩りを添える。

大邱市郊外にある仁興マウルはノウゼンカズラが咲く6月下旬~7月中旬がお勧め

 このような新旧の融合を楽しめることに加え、交通の便の良さから大邱は日本人にも人気が高い。

 今年(2023年)日本から大邱空港への直行便が復活した。空港から中心部まではタクシーで20分と大変近い。市内を走る2本の地下鉄とモノレールも、バスより気軽に利用できると評判だ。

 最近では、BTSのメンバーVの出身小学校前に「V壁画通り」ができたことで、海外からも大勢のファンが訪れている。

大邱出身のBTSのVが卒業した小学校前の「V壁画通り」は外国人にも大人気