お笑い芸人・ハライチ岩井勇気&澤部佑インタビュー前編/映画『クレヨンしんちゃん』夢の出演に想いを馳せるの画像
ハライチ(岩井勇気・澤部佑)と野原しんのすけ

WEB声優MENでは、『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を大特集! いよいよ4月22日(金)に公開が迫るなか、本作のゲスト声優として本人役で登場するハライチの岩井勇気、澤部佑にインタビューを敢行。しんちゃんと同じ埼玉県出身の二人が、『クレヨンしんちゃん』で、“ノリボケ漫才”を披露! 全2回のインタビューの前編は、念願のアニメ出演を果たした想いと、『クレヨンしんちゃん』の思い出を語ってもらいました。

 

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アニメの中で、ハライチが新作漫才を披露!

 

――劇中でお二人は、カスカベで行われる花火大会の前説として、ご本人役で漫才を披露されるそうですね。オファーが来たときはどう思いましたか。

 

澤部 これをあまり大きな声で言うのはアレですが……、今までのお仕事でいちばんうれしかったです。すごいガッツポーズが出ました。心の中でじゃなくて、しっかりとガッツポーズをしました。

 

岩井 素直にうれしかったですね。僕らもしんちゃんと同じ埼玉県出身なので、いつかどこかでしんちゃんと交わるときが来るかもしれないと思いながら頑張っていたところもありましたから。

 

――澤部さんはガッツポーズまで出たんですね!

 

澤部 もともと以前から、しんちゃんブームというのが定期的に来ていたのですが、オファーが来た頃に、ちょうどブームが来ていたんです。だからテンションが上がりました。自分の子どもたちからは「しんちゃん役?」って聞かれましたけど(笑)。

 

岩井 あぁ、よくわかってなかったんだね。

 

澤部 そう。「いや、パパとして出るんだよ」って言ったら、より喜んでくれたみたいです。

 

岩井 僕ら的には、去年、M-1グランプリが最後の年だったので、一区切りしたあとの初の新作漫才がアニメの中っていうのも感慨深くて。僕はアニメ好きで、アニメ関係のお仕事もさせてもらっているので、単純にうれしい限りです。

 

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

――実際に、アフレコで挑まれた漫才シーンの手応えはいかがですか。

 

澤部 手応えはあります……って言いたいけど、アフレコ当時を思い返すと、僕らの漫才があまりウケてなかったと思うんですよね(笑)。

 

岩井 そう? 僕、つい先日、完成した本編を観たけど、思ったより笑いが入ってましたよ。

 

澤部 ウケてました? ドッカンドッカンと?

 

岩井 そこそこね(笑)。漫才をやっているときは集中しているので気付かなかったけど、実際に観てみたら意外とウケてるなって思ったけど。

 

澤部 ネタは岩井が考えたんだよね。

 

岩井 書きましたね。いちばん最初のキーワードだけ書かれてあったので、それ引用させてもらってそこから広げていって。子どもたちも観る作品なので、子どもから大人までわかりやすい内容にしました。

 

――画に合わせて、お二人ならではの“ノリボケ漫才”をする難しさはありましたか?

 

澤部 現場で「あまり意識せずやってください」と言われたので、わりと普段通りにやったつもりですけど、僕の場合は結果的に、いつもよりだいぶ明るいトーンでやったかもしれないです。

 

岩井 画にセリフを合わせているところは、最初のほうと、最後のあたりなんですね。そのほかは、カスカベ防衛隊の子たちが花火大会であらゆるやりとりをしている画の裏で、僕らの漫才の声が流れているんです。

 

澤部 ボーちゃんや風間くんたちがしゃべっている裏で、僕らの漫才が流れているのを観たときには感動しましたよ。“しんちゃんの世界にいるんだ! 同じ空間にいるんだ!”って思ったらたまらなかったです。

 

『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』アフレコイベント時の様子より

――漫才は、身振りや表情も含めて表現されていると思うのですが、声だけで表現するのは難しかったですか? 

 

澤部 僕は滑舌があまりよくないので、普段だと、おっしゃったように動きでごまかして表現するところもあるんです。今回は声だけで、僕らの動きは画にお任せするしかないので、どうしようかなと考えた挙句、“いつもよりハッキリしゃべろう”と。

 

岩井 僕は、漫才の中でボケのセリフを言うのですが、僕もいざ画に声をのせるとなったとき、トーンをいつもより少し上げたような気がします。澤部は、「もう少しはっちゃけてもいいんじゃない?」ってよく言われてたよね?

 

澤部 どうやら僕は、声だけだと暗さが際立つみたいで(笑)。「どうもー、初めましてー!」っていつもの感じで入ってみたんだけど、一度収録したものを観させてもらったときに、すごく暗い奴になっていたんです。

 

岩井 澤部は、アニメの中に入ると暗い奴になる(笑)。

 

澤部 そうそう。やっぱり声優さんってすごいんだなって痛感した瞬間でした。岩井は、アクション仮面とやりとりがあったでしょ。

 

岩井 そう、僕はアクション仮面に話しかけるという夢のようなシーンがあります!

 

澤部 あれは、すごくいいよね。ちょっとうらやましい。僕なんか、マサオくんから「(話が)長いな」って辛口なことを言われちゃうんだけど(笑)。

 

岩井 辛口でも、マサオくんが絡んでくれてよかったよね!

 

澤部 まあ、そうだね(笑)。

 

 

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