梶原岳人・独占インタビュー(1)『古見さんは、コミュ症です。』/「只野くんは誰より人の気持ちに気づける人」の画像
梶原岳人・独占インタビュー(1)『古見さんは、コミュ症です。』/「只野くんは誰より人の気持ちに気づける人」の画像

『古見さんは、コミュ症です。』の2期が現在放送中。個性派揃いの本作のキャラクターの中でも、ツッコミ役で常識人である只野仁人(ただのひとひと)役を演じるのが梶原岳人さん。人との会話が苦手なコミュ症の古見さんと、最初の友達になる只野くん。そのキャラクターをいかに演じているのか、インタビューで迫る第1回です(全3回)。

 

※ ※ ※

「只野くんの心のままに掛け合っていきたいです」

 

――本作2期の制作が決まったときはどんなことを思われましたか。

 

「1期からもう映像や音楽が大好きな作品だったんです。実際のアフレコの掛け合いでも、自分の高校生時代を思い出すようなセリフが多くて、只野くんの青春を演じるのがすごく楽しいんですよね。2期の決定は、いち視聴者としての作品を再び観ることができる喜びも相まって、とにかく嬉しかったです」

 

――只野くんというキャラクターをどのように捉えて演じていますか。

 

「只野くんは周りの人にしっかり目を向けている人なんです。たぶん、名前の通り個性としては決して強くはない。けれどその分、人に対しての目線や気遣いがそこかしこにあるし、その人が何を必要としているのかをより深く考える人だなと感じています。だから、僕の中では誰よりも人の気持ちを考えられる人。そしてそれ自体が彼の本当の意味での個性なのかな、と思います」

 

――2期において、キャラクターの変化などは感じますか。

 

「そうですね。只野くんだけでなく、周りのキャラクターの内面も1期を経て、前作以上に理解が深まっているし、会話のシーンではより自然な反応ができている気がしていて。只野くんの心のままにかけあって、相手と会話している感覚があります」

 

「役を作りすぎないようにしたいと思っています」

 

――そうした会話のおもしろさもたっぷり詰め込まれた本作ですが、演じるうえでの大変さはどんなところですか。

 

「只野くんは、誰よりも古見さんやクラスメイト、みんなのことを見ているキャラクターなだけに、自分も同じように周りの変化に敏感にならないといけないところです。たとえば、古見さんのちょっとした変化があったとして、只野くんが気付けている以上、自分も気付けないといけないですから、そうしたところも大切にしています。相手の気持ちや表情の変化に気付けるようにしないといけないのは、大変さとともに楽しさがあります」

 

――いろんな角度から、役にアプローチをされているんですね!

 

「ですが、原作や台本を読んで僕が考えた只野くんや他のキャラクターの解釈は、現場でアフレコする際はあえて忘れるようにしています。やっぱり自分が考えたことは他の役者の方が考えたキャラクターの気持ちとイコールではないですから。そこは会話する相手のことを想定しながら、別のアプローチで来た場合は、こちらも別の方法を考える。そこは人とのやりとりだし、相手の言葉やニュアンスをしっかり聞くことが何より大事だと思います」

 

――そのナチュラルさが、本作の絶妙なリアリティを生み出しているのですね。

 

「そうなっているといいな、と思います。自分の中では、役を作りすぎないようにしようとも思っていて。高校生が自然に出すニュアンスを大事にしたいんです。もちろん、ギャグも多いのですが、デフォルメしすぎないように意識しています。そこはツッコミの声音なども、無理のないような音や印象になるように心がけていますね」

 

続きは第二回で!

 

『古見さんはコミュ症です。』特集はこちら!

 

 

PROFILE
かじわら がくと
11月28日生まれ、大阪府出身。2017年に声優デビュー。近年はアーティストとしても活躍。『ブラッククローバー』アスタ役で初主演を射止め、以降さまざまな作品で活躍。近年の出演作に『炎炎ノ消防隊』(森羅日下部)、『シャドウバース』(竜ヶ崎ヒイロ)、『SDガンダムワールド ヒーローズ』(劉備ユニコーンガンダム)など。写真集「梶原岳人ー1st PHOTO BOOKー『ガク』」が発売中。

 

《INFORMATION》


『古見さんは、コミュ症です。』
毎週水曜日、絶賛放送中
24:00~テレビ東京
24:30~BSテレ東
25:35~テレビ大阪
26:05~テレビ愛知
※放送時間は予定です。都合により変更になる場合があります。
Netflixにて、独占配信中

公式サイト
https://komisan-official.com
公式Twitter
@comisanvote

《STAFF》
総監督:渡辺 歩
監督:川越一生
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:中嶋敦子

《CAST》
古見硝子:古賀 葵
只野仁人:梶原岳人
長名なじみ:村川梨衣
山井 恋:日高里菜
中々思春:大久保瑠美
上理卑美子:藤井ゆきよ
矢田野まける:前島亜美
地洗井茂夫:赤羽根健治
井中のこ子:潘めぐみ
尾根峰ねね:青木瑠璃子
尾鶏かえで:森山由梨佳
園田大勢:佐藤悠雅
忍野裳乃:小野賢章
鬼ヶ島朱子:ブリドカットセーラ恵美
古見秀子:井上喜久子
古見将賀:星野充昭
古見笑介:榎木淳弥
只野 瞳:内田真礼
片居 誠:神尾晋一郎
佐々木あやみ:髙橋ミナミ
加藤三九二:内村史子
成瀬詩守斗:三浦勝之
米谷忠釈:鵜澤正太郎
ナレーション:日髙のり子


アニメーション制作:オー・エル・エム
制作:小学館集英社プロダクション
©オダトモヒト・小学館/私立伊旦高校

STORY
人付き合いを苦手とする症状「コミュ症」。またはその症状を持つ人を指す。極度のコミュ症である高校生・古見さんが出会ったのは、“普通すぎる”クラスメイトの只野くん。 人前で、すぐに緊張してしまう古見さんの夢は、「友達を100人作る」こと。古見さんの「1人目の友達」になった只野くんは、残り99人の友達づくりを手伝うことに。個性派揃いの高校で、古見さんの夢は叶うのか…。