いよいよ本日公開された、劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略』。ロジックで読み解きたくなる謎めいたストーリー、暗喩に満ちてトリッキーな映像演出の陶酔感、それにぴたりと合った音楽など、その魅力はあまりに多面的。本作で高倉晶馬を演じた木村良平のインタビュー第2回では、彼が感じる本作の魅力について語ってもらった。(全3回)

 

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これは小さな“家族”のお話

設定資料より 高倉晶馬

――TVシリーズが放送された2011年と今とで、木村さんの中では、本作全体の捉え方に変化はありましたか。

 

うーん、当時どう思っていたかというのを、もうあんまり覚えていなくて(笑)。だから今回は逆に、新鮮な気持ちで楽しめましたね。意外とセリフは覚えていて、自分でも「あ、ここは覚えてるな」というシーンがたくさんあったのですが、作品としては新たに楽しめたというか。

 

――今回はどのような感想を持ちましたか。

 

やっぱり“家族”の物語だなと思いました。先程(第1回)も言った通り、観る側の視点によってまるで表情の違う作品になるので、それぞれの感想があると思います。でも晶馬を演じていた自分にとっては、「たった3人きりの子どもたちが家族としてあろうとした」という物語、本当にスケールの小さな話なのかなと、改めて感じました。

 

――彼らの手が届く範囲のお話だと。

 

起こっている事象としては大規模なことが起きているんだけど、この物語は小さな“家族”のお話かなと思いますね。

 

――特にお好きなシーンはありますか。

 

僕は、晶馬が「ええーっ!」と言うところが全部好きです(笑)。

 

――クリスタルワールド(プリンセス・オブ・ザ・クリスタルのいる異空間)で、落とし穴に落ちるところですとか?

 

そこでも言うし、何かとすぐ「ええーっ!」と言うんですが、それがかわいい。視聴者目線で観ていると、視聴者が「えーっ!」と思うところで晶馬も「えーっ!」と言ってくれるので、「だよね」って(笑)。

 

――(笑)。木村さんは冠葉と晶馬のどちらにより共感しますか。

 

「手段を選ばない」的な意味で言えば冠葉スタイルなんですけど、僕はどちらかというと相談するタイプ、情報共有したいタイプなので、そういう意味では晶馬の部分もあるのかな。冠葉には、もうちょっと「報・連・相」を大事にしてほしいですね(笑)。