現在、絶賛放送中のテレビアニメ『はたらく魔王さま!!』。日本に“逆異世界転生”してきた魔王や悪魔、勇者たちが、東京の笹塚で暮らす様子を描いた「フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー」だ。9年ぶりの新シーズンとなる第2期は、ファンの熱い視線を集めている。そんな本作の監督を務める筑紫大介氏に、逢坂良太や日笠陽子をはじめとする声優陣の魅力や、制作への熱意を語ってもらった。

 

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今の時代に合った「はたらく魔王さま」を描く

はたらく魔王さま!! 5話 場面写真
©2021 和ヶ原聡司/KADOKAWA/MAOUSAMA Project

――大人気作の第2期ですが、監督を務めることが決まったときはどう思われましたか。

 

まず原作を拝読して、魔界の大魔王と勇者が、東京の笹塚で貧乏暮らしをしながら働いているというのが何よりの面白さだと感じました。『はたらく魔王さま!!』というタイトルですので、働く姿そのものをフィーチャーして描いていきたいと思いましたね。

それから、アニメの第1期から9年経っているというところで、そのまま前シーズンの続きをやるわけにもいかない。もっと現代風に寄せていきたい、という思いもありました。

 

――なるほど。実際に制作されて、どんなところに大変さを感じますか。

 

何もかも大変ではあるのですが(笑)、いま観てくれる視聴者にどんなアプローチをするのか、というところですね。原作が発表された11年前と比べると、世の中いろいろと変わってきていますから、それをどう翻訳するか悩みました。

それから1期のときの表現で、”今の時代の視聴者には届きづらいだろうな”というところを、どう料理するかも考えていきました。

 

――現代の話として生まれ変わらせていったんですね。その中で特にこだわった部分を教えてください。

 

今回のシリーズでは、アラス・ラムスという赤ちゃんのキャラクターが出てくるんです。そこで、男子キャラクターたちで赤ちゃんを育てる大変さや、キャラクターたちの「日常性」みたいなものを出していきたいなと考えていました。

また、笹塚だけでなく、さまざまな場所で物語が展開されていくので、そのあたりも工夫したところですね。

 

はたらく魔王さま!! 4話 場面写真 アラス・ラムス
©2021 和ヶ原聡司/KADOKAWA/MAOUSAMA Project

――作品の主な舞台は笹塚ということで、実在の街を描かれるにあたってはどんな苦労がありますか。

 

ロケをしたのですが、笹塚の近辺って、用事がないとなかなか行かない街ですよね。けれど実際に散策してみて、人や商店、雰囲気など、街を歩くなかで浮かんだイメージは作品に活かせていると思います。

 

――描いていて、おもしろいなと感じるキャラクターを教えてください。

 

メインキャラクターではないのですが、鈴木梨香という恵美の友だちです。というのも、メインのキャラクターの日常を描くことを大切にしたいという想いもある一方、彼らはあまり自由度がない人物たちなんですよね。真奥は日々の暮らしを大事にするし、芦屋は生活を維持するために頑張るし、漆原はニートで何もしないので(笑)。

本来、恵美は真奥を倒すという目的があったんですが、アムス・ラムスが現れて一緒に育てなければならなくなり、なかなか進展しない。鈴乃もそうですが、みんな変化を望まないキャラなんです。だけど梨香だけが、芦屋といい関係になったりして、「変わっていきたい」という心が芽生えていくので、描いていて面白いですね。

 

逢坂良太、日笠陽子…声優陣の魅力

はたらく魔王さま!! 4話 場面写真
©2021 和ヶ原聡司/KADOKAWA/MAOUSAMA Project

――主人公の二人を演じられている、逢坂良太さんと日笠陽子さんの魅力はどんなところだと思われますか。

 

メインキャラクターのみなさんは、前シリーズの頃は若手でしたが、今では経験を重ねられて、お芝居的に出来上がっているなと感じました。ですから、こちらが心配するようなことは何もなかったです。

逢坂さんは、エンテ・イスラ語という異世界語や、英語でしゃべる場面があるのですが、そういった難しいところをきっちり練習されてこられるし、真面目にお芝居に打ち込まれる方なんだなという印象です。日笠さんは感情を前に出すタイプで、演技に大きく感情をつけてくださるんです。なので、その感情を抑えずに活かしていこうと思いましたね。

 

――そのほかの声優さんで印象に残っている方は?

 

今回からシリーズに参加している、アラス・ラムス役の木野日菜さんですね。アラス・ラムスは子どもだけど、強い意思を持っていて、深いバックボーンがある難しい役なんです。そのあたりの芝居を上手にやられていますね。

 

――声優さんと、現場でどんなディスカッションをされていますか。

 

残念ながら、なかなか深い話はできていません。キャラクターに関して、必要なことをしっかりお伝えしたいなという思いがあったのですが、コロナ禍の影響で、お一人ずつ収録していくしかないんです。ただ今回は第2期ということで、僕以上にキャラクターを知り尽くしている方ばかり。そのあたりはほとんどお任せして、シーンごとに多少の演出を足していったという感じでしたね。

 

――音響監督の明田川仁さんとは、どんなお話を?

 

20年以上もお仕事をご一緒させていただいているので、いつもどおりという感じですね(笑)。非常に信頼していますし、今回も明田川さんらしい手際で素晴らしい演出をしてくださっています!

 

――これからの展開も楽しみです。視聴者へ、今作の見どころをお伝えください。

 

アラス・ラムスがやってきたことによって、真奥と恵美の関係が今まで以上に変わります。そして「はたらく」というところで言うと、海で働く魔王さまや、山で働く魔王さまが出てくるんです。登場人物がいろいろなお仕事をしていく姿をコメディとして描いていますので、「はたらく」楽しさと辛さを、ぜひ楽しんでいただければと思います。

 

<PROFILE>
筑紫大介 つくし だいすけ

某年節分生まれ、東京都出身。『ひぐらしのなく頃に解』『宇宙兄弟』『アクエリオンロゴス』などで各話の演出や絵コンテを担当。『異世界チート魔術師』では監督を務めた。

 

 

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<作品紹介>
『はたらく魔王さま!!』
2022年7⽉14⽇より放送中

<放送情報>
[TOKYO MX]毎週木曜日23:30~
[BS11]毎週木曜日23:30~
[MBS]毎週土曜日26:38~
[AT-X]毎週金曜日21:30~
 リピート放送 毎週火曜日9:30~、毎週木曜日15:30~
<配信情報>
ディズニープラス「スター」にて地上波同時・見放題独占配信

 

<STORY>
異世界エンテ・イスラでは敵同士の魔王と勇者でありながらも、現代日本・東京にて、相も変わらず額に汗して働く真奥貞夫と遊佐恵美。魔王城の面々や恋する女子高生・千穂たちとともに日本の生活に馴染み、経済の荒波にもまれる日々――

ある日、謎の少女が出現して魔王城は大混乱!? まさかの子育てだったり、続々とエンテ・イスラからの来訪者だったり、やっぱり働かなくては家計は支えられなかったり…

魔王城は六畳一間! フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、波乱のTVアニメ第2幕、始動!!

 

<CAST>
魔王サタン/真奥貞夫(CV:逢坂良太)
勇者エミリア/遊佐恵美(CV:日笠陽子)
佐々木千穂(CV:東山奈央)
悪魔大元帥アルシエル/芦屋四郎(CV:小野友樹)
悪魔大元帥ルシフェル/漆原半蔵(CV:下野紘)
クレスティア・ベル/鎌月鈴乃(CV:伊藤かな恵)
アラス・ラムス(CV:木野日菜)
鈴木梨香(CV:西明日香)
木崎真弓(CV:内山夕実)
エメラダ(CV:浅倉杏美)
猿江三月/大天使サリエル(CV:井口祐一)
ライラ(CV:井上喜久子)
ガブリエル(CV:子安武人)
大黒天祢(CV:甲斐田裕子)
カミーオ(CV:緒方賢一)

<STAFF>
原作:和ヶ原聡司「はたらく魔王さま!」(電撃文庫/KADOKAWA刊)
原作イラスト/キャラクターデザイン原案:029
監督:筑紫大介
シリーズ構成:横谷昌宏
キャラクターデザイン:飯野雄大
総作画監督:たけだ欣弘
デザインワークス:あきづきりょう
グラフィックアート:荒木宏文
美術監督:緒続 学(草薙)
美術設定:成田偉保(草薙)
撮影監督:飯島 亮(旭プロダクション)
色彩設計:手嶋明美(Wish)
3D監督:小川耕平(Marco)
編集:土居秀充
特殊効果:石橋 啓(旭プロダクション)
音楽:中西亮輔
音楽制作:Lantis
音響監督:明田川仁
プロデュース:インフィニット
アニメーション制作:Studio 3Hz

<楽曲情報>
OP楽曲「WITH」栗林みな実
ED楽曲「水鏡の世界」堀内まり菜

 

<各種詳細>
原作⼩説公式サイト:https://dengekibunko.jp/special/maousama/
アニメ公式HP:https://maousama.jp/
アニメ公式Twitter:@anime_maousama

 

©2021 和ヶ原聡司/KADOKAWA/MAOUSAMA Project