バルセロナを滅ぼしたチャンピオンズリーグの呪縛(1)ベルリンの甘い記憶からの5年の画像
チャンピオンズリーグ準々決勝 バイエルン戦でのリオネル・メッシ(バルセロナ)写真:ロイター/アフロ

「信じられない」という表情が、バルセロナの選手たちの顔に浮かんでいた。

 チャンピオンズリーグ準々決勝。今季屈指の好カードは、誰も予想しない結末を迎えた。中立地リスボンで行われた試合で、バルセロナはバイエルン・ミュンヘンに2-8と大敗した。

「サイクルの終焉」(ムンド・デポルティボ紙)、「恥ずべきこと」(マルカ紙)、スペインの主要メディアは厳しい論調で書き立てた。

 リオネル・メッシ(33歳)、ルイス・スアレス(33歳)、ジェラール・ピケ(33歳)、セルヒオ・ブスケッツ(32歳)、イヴァン・ラキティッチ(32歳)、ジョルディ・アルバ(31歳)...。確かにバルセロナの主力は高齢化している。サイクルの終焉を囁かれても仕方がない。

 だが、それ以上に、現在の大きな問題のひとつはチャンピオンズリーグへの義務感にあるのかも知れない。

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