南野拓実がリバプールにもたらす新戦術(1)「世界最高の“フロント3”を変形」の画像
同点弾を決める南野拓実 写真:代表撮影/ロイター/アフロ
【図版】リバプールのスターティング布陣と南野拓実投入後の新布陣はこちら!

 現地時間の8月29日、FAコミュニティーシールドのリバプール対アーセナルが行われた。昨季のリーグ王者とFAカップ王者が激突する、毎年恒例の新シーズンの前哨戦だ。リバプールは、マンチェスター・シティに勝ち点差18をつけたリーグ王者として、アーセナルは決勝でチェルシーを破ったFAカップ王者として出場。リバプールは昨年に続いてのコミュニティシールド出場である。

 日本代表南野拓実が所属するリバプールは、前線3枚に自慢のロベルト・フィルミーノサディオ・マネモハメド・サラーを並べた4-3-3。ただし、重要な2人を欠いた。中盤のジョーダン・ヘンダーソンと右サイドバックのアレクサンダー=アーノルドだ。

 対するアーセナルは3-4-3。8月1日に行われたFAカップ決勝からメンバー3人(CFWアレクサンドル・ラカゼット→エディ・エンケティア、RWGニコラ・ペペ→ブカヨ・サカ、CMFダニ・セバージョス→モハメド・エルネニー)を変更して臨んだ。

 立ち上がりから、お互いがお互いに激しくチェックに行ったため、難しい試合展開だった。特にリバプールにとっては攻撃のスペースを見いだしにくく、なかなかいい形でシュートに持ち込めない。リバプールの最初の枠内シュートは、なんと55分まで待たなければいけなかったのだ。

 その間に、アーセナルが先制する。12分、サイドチェンジのボールを左サイドで受け取ったFWピエール=エメリク・オーバメヤンがゴール方向に向かって持ち上がる。欠場したアーノルドに代わって右サイドバックに入ったDFネコ・ウィリアムズが対応しようとするが、ペナルティラインギリギリの所からゴールに向かって巻くような右足のコントロールシュートがウィリアムズの横を通り過ぎると、そのままゴールイン。GKアリソンが必死に手を伸ばすも、触ることはかなわなかった。

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