過密日程のJ1リーグ「折り返し分析」(1)7つの指標「データ比較」で際立つ2020川崎Fの爆発力の画像
川崎はJリーグ史上過去最高の勝ち点に到達している  撮影:中地拓也
20年9月15日時点の順位と直近2年の折り返し時点での順位表はこちら!

 コロナ禍で過密日程のJ1。今年は、チームによってこなした試合数にばらつきがあり、9月16日(水)の試合で、後半戦に入るチームが出てくる。

 9月15日時点で最も試合をこなしているのは、川崎、東京、鹿島、横浜M、神戸の5チームで17試合。16日の試合で、川崎、横浜M、神戸のACL参戦3チームが、後半戦に入る。一方、15日時点で消化試合数が最も少ないのが鳥栖で、12試合。その次が15試合で、名古屋、G大阪、広島、仙台、湘南の5チームが該当する。

 9月15日時点で消化した試合は全部で142試合なので、折り返し地点で消化するはずの153試合よりも11試合少ないことになる。しかも、チームによって消化試合数に差があるので、一概には比較できないが、直近2年と今年のJ1で何が異なるのかを考えたい。

 最も大きな変化は、得点数と失点数の増加だ。2020年の総得点数は「437」。1試合平均で3.08点も得点が生まれていることになる。2019年の総得点数は「378」で、1試合平均得点数は2.47。2018年の総得点数は「386」で、1試合平均得点数は2.52点。一昨年よりも22%、昨年より24%も得点が多く生まれている。

 得点数の増加に大きな影響を与えていると考えられるのが、交代枠数の増加だろう。フレッシュな選手がより多く入ることで、チャンスが多くできていることが考えられる。

 首位チームと最少勝ち点チームの勝ち点差は、2018年が「31」、2019年は「22」、2020年は「35」。ただし今年は、首位・川崎に対して、最少勝ち点数の清水の消化試合数が「1」、同・湘南で「2」少ないため、比較にならないことを考慮する必要がある。

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