久保建英も巻き込まれた! メッシ騒動で揺れるバルセロナに前監督「怒りの告発」202ワードの画像
メッシと握手するクーマン監督。メッシの退団騒動を乗り越えたと思われたが… 写真:AP/アフロ
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 メッシ騒動に揺れるバルセロナに、またも、難題が降りかかった。

 日本時間の9月18日、Twitterに202の単語による告発文が、画像の形で掲載された。公開した人物は、キケ・セティエン。そう、バルセロナの“前監督”だ。8月14日に行われた欧州チャンピオンズリーグの準々決勝バイエルン・ミュンヘン戦で2-8という歴史的な大敗を喫した直後の17日に、セティエンの解任をバルセロナが発表。その後、オランダ代表監督だったロナルド・クーマンが“新たな監督”に就任したと発表していた。

 ここまで、「“前監督”」や「“新たな監督”」と書いたのは、ワケがある。セティエンの告発文によると、〈クーマンには新しい監督ライセンスは発行されない〉と、そのワケが記されているのだ。セティエンは、解任発表があった8月17日、クラブに対して違約金の支払いなど契約に関する書類を「ブローファックス」で送ったという。しかし、その返事が送られてきたのが、9月16日だったという。そして、この連絡を受け取るまで自身に解任通知はなかったとしているのだ。

 ここでいう「ブロファックス」とは、スペインで裁判などに使われる郵便のことで、メッシがクラブに「退団要求」をしたときにも使用されたものだ。

 バルセロナからの連絡では、クラブとしては「監督職を解任したあと、クラブ内で配置換えを行って新たな仕事をしてもらうから、違約金は発生しない」という考えを示しており、それがゆえにこれまで違約金を支払っていないという。ただし、その「配置換え」の先はセティエンの文章には触れておらず、どのような仕事をするのかは分かっていない。とはいえ、解任した監督を1か月の時を経て「配置換え」したという例は、極めて珍しい。セティエンも〈1か月の完全な沈黙〉と表し、不快感を示している。そして、セティエンは「事実上の解雇である」という立場から、今シーズン受け取るべきだった400万ユーロ(約5億円)をクラブに要求したという。この5億円の支払いがない限り、自身の解任は決まっておらず、それがゆえに新監督の就任はできないとしている。

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