J2前半戦終了(2)首位・北九州!ジュビロ磐田「1年でJ1復帰」のタフすぎるノルマ【戸塚啓J2のミカタ】の画像
小林伸二監督(ギラヴァンツ北九州)   写真:アフロ
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■上位のペースが落ちなければ、ノルマは厳しくなる

 ここまで首位の北九州、2位の徳島が、後半戦に勝点40をプラスすると、最終勝点は84と83になる。勝点37で4位の福岡が勝点83以上へ持っていくには、勝点46以上を稼がなければならない。勝点34で5位の京都サンガと同勝点で6位のヴァンフォーレ甲府は、勝点50で84になる。上位2チームが前半戦同様のペースで走ると、4位から6位でも昇格のノルマがここまで高くなるのだ。

 北九州と徳島が、後半戦に勝点30しか取れなかったとする。最終勝点は北九州が74で徳島が73だ。昇格ラインは一気に下がる。それでも、5位の京都と6位の甲府が北九州に並ぶためには、勝点40が必要だ。勝点30のジュビロ磐田、アルビレックス新潟栃木SCは、勝点44を稼がなければならない。前半戦終了時点の勝点が「30」に届いていないチームとなると、勝点70台前半に到達するには勝点45以上の積み上げがノルマになる。

 昨シーズン2位の横浜FCは、前半戦終了時点の勝点が29だった。しかし、後半戦だけで勝点50(!)をゲットした。実に15勝5分1敗で乗り切っている。前半戦終了時点の勝点が30以下のチームは、これぐらいのハイペースで後半戦を駆け抜けなけないと昇格に手が届かないのだ。

 まだ21試合もある。コロナ禍のリーグ戦には、過去のデータが当てはまらないかもしれない。

 それでも、現時点での勝点差にも確かな意味はある、ということなのだろう。

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