まるでウイイレ! 首位・川崎がパス20本をつないだ「最強&鮮烈」連携ゴールの画像
20本のパスでつないだボールをきっちり決めたFW小林悠 撮影:中地拓也

■9月27日/J1第19節 湘南―川崎(BMW)

 湘南に“ウノゼロ”で勝利し、7連勝を達成した川崎フロンターレ。18分にFW小林悠のヘディングシュートで奪った得点を守り切っての勝利だった。湘南戦の開始前の時点で19試合58得点、1試合平均得点が「3.05」という攻撃力を誇る川崎ゆえに、1点というと少なく感じてしまう。しかし、この1点の奪い方が、実に鮮やかだった。

 この得点は、湘南GK谷晃生の前線へのフィードを川崎DF谷口彰悟がカットしたところから始まる。谷口からのボールを受けたDF車屋紳太郎から、田中碧守田英正山根視来とつなぎ、ここでボールは右サイドに移る。家長昭博と山根でボール交換をすると、最終ラインのDFジェジエウまで戻り、再び車屋へ。車屋から左で張るFW旗手怜央まで渡ると、再度、中央に戻る。

 ここで、川崎のパス回しは、一気にスピードを上げる。守田から小林に縦パス入ると、小林が戻したところを守田がダイレクトで右サイドの山根へ。そして、家長、田中と絡みながら、縦に抜けた家長に浮き球のパスが出される。家長はこれをダイレクトで小林にクロス。これを小林が決めるのだ。

 ゴールまでにつないだパスは20本。川崎の選手9人がパスに絡んでのゴールだ。サッカーゲーム『ウイニングイレブン』のようなこのプレーを、実際のプロの試合で見ることはなかなかない。パスワークが冴える川崎だからこそのプレーだ。

 歴史に残る強さを見せている今年の川崎。ぜひ一度、生で見ることをオススメしたい。

 川崎は次節はアウェイでC大阪戦、その次はホームで仙台、さらにその次はアウェイで広島と対戦する。

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