バイエルン戦の「ブンデス初ゴール」で“2つの階段”を上がる堂安律の画像
取材に応える堂安律 写真/サッカー批評編集部

 2つの意味で価値のある“初ゴール”だった。10月18日に行われたブンデスリーガ第4節。アレマニア・ビーレフェルト対バイエルン・ミュンヘン戦で、堂安律は先発出場する。

 方や今季から1部に昇格ばかり、方や昨季のチャンピオンズリーグ王者というチームの力量差を考えれば、当然と言えば当然なのだが、試合はバイエルンがボールを回し続ける一方的な展開となった。圧倒的にゲームを支配されたビーレフェルトは、[4-4-2]のブロックを敷いて自陣に立て籠り、何とかしてカウンターに出ようとするが、ことごとく不発。マイボールにしたとしても、欧州王者が瞬時に攻→守へ切り替え、即座に奪われてしまう。そうこうする内、8分にトーマス・ミュラー、25分にロベルト・レバンドフスキ、さらに46分にもレバンドフスキと3ゴールを許して、前半だけで勝負は決してしまった。

 しかし、そんな絶望的な状況の中で、欧州王者を相手に一矢報いたのが堂安だ。後半に入って51分、ミュラーに4点目を取られて迎えた59分。ペナルティアークの手前でボールを奪ったビーレフェルトは、素早く敵陣にいるFWファビアン・クロスに展開する。クロスはドリブルで進むと、右サイドを上がってきた日本代表MFにパス。ペナルティエリア内で仕掛けた堂安は、フェイントから“右足で”ベンジャミン・パヴァールの股間を打ち抜いた。今季PSVからレンタルで加入した堂安にとって、記念すべきブンデス“初ゴール”だ。

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