JFAへ再提言「国内組」日本代表合宿を実施せよ(1)「サムライブルーで見たい永井、小林悠」の画像
FC東京の永井謙佑 撮影/中地拓也

11月17日にオーストリアでメキシコ代表との親善試合が決定した。「海外組」による日本代表となるだろう。10月の2試合同様、もう1試合も計画されている。日本サッカ―協会の仕事ぶりがめざましい。代表強化は、この4試合で着実に進むだろう。一方、過密スケジュールが続くJリーグでも、「国内組」の選手たちの進境が著しい。このパワーを取り込むための「国内組」日本代表合宿が必要なのではないだろうか。

■帰っていった大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン)

 日本代表がオランダ・ユトレヒトで行った強化試合……。カメルーンもコートジボワールも非常に強い相手だったが、日本代表は非常に良い内容の試合をしてみせた。そして、コートジボワール戦のアディショナルタイムに植田直通が得意のヘディングで決勝点を決めて、「良い内容の試合」を「勝利」という結果に結び付けて終えることもできた。

 新型コロナウイルス感染症の拡大という状況の中で試合を実施できたこと自体も含めて「大成功」と言っていいだろう。とくに、強豪相手に2試合を危なげなく無失点で切り抜けた守備陣の充実ぶりは特筆すべきものだった。

 しかし、攻撃陣には課題が残った。

 もちろん、準備時間が足りない中で守備組織の確立を優先したため、攻撃の準備まで手が回らなかったのであろうことは理解できる。従って、コンビネーションや意識の統一ができていないのはある程度仕方のないことだった。だが、岡崎慎司が合流できず、大迫勇也も絶好調からは程遠い状態で、しかも所属クラブの事情で1試合だけで離脱。「これからセンターFWをどうしていくのか」という課題は残された。

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