レッドカードで「引き分け死守」異常事態下の鹿島VS川崎 原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」 鹿島ー川崎の画像
ボールを競り合うファン・アラーノ(鹿島アントラーズ)と山根視来(川崎フロンターレ)  撮影:原悦生(SONY α9Ⅱ使用)
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 鹿島アントラーズからメディアやファンに「重要なお知らせ:トップチーム選手1名の新型コロナウイルス感染症陽性の疑い」とタイトルが付いたメールが届いたのが午前8時だった。

 選手とチーム関係者は早朝からPCR検査を受け、保健所による濃厚接触者の特定に向かう流れで、17時キックオフの川崎戦は開催が微妙という感じだった。

「たぶん、やらないだろうが、鹿島に行くのは開催が決まってからでいいだろう」と思った。

 だが、昼を過ぎても、鹿島からは何の連絡も来ない。鹿島に向かう高速バスの中で、「中止」を知らされるというのだけは避けたかった。

「開催決定」のメールが届いたのは13時35分だった。高速バスの時刻表通りなら14時40分に東京駅を出れば16時50分にはスタジアムに着ける。

 東京駅には14時10分に行ったが、バス乗り場は長蛇の列。14時20分はすぐに満席。臨時便2つが25分、30分と追加されて、後の方に幸い乗ることができた。

 鹿島からのメールにはこう書いてあった。

「当クラブトップチーム所属の永戸勝也選手が新型コロナウイルス感染症PCR検査の結果、陽性判定を受け、保健所によりトップチーム選手6名が濃厚接触者であると判断されました。この状況を受けて、現在のJリーグプロトコルに照らし合わせ、Jリーグ及び対戦クラブと協議のうえ、当該選手および濃厚接触者と判断された選手計7名を除き、本日11月14日(土)開催予定の「2020明治安田生命J1リーグ第27節川崎フロンターレ戦(17:00キックオフ)」の開催を決定しましたのでお知らせいたします」

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