前半終了間際の45分に得た右コーナーキックで、MF田中碧が蹴ったボールはレアンドロ・ダミアンの頭にピタリ。しかしそのシュートが少しズレたところに家長が反応し、左足で押し込んで貴重な追加点を得たのだ。

 前半を2点差で折り返すと、後半からの逆転に燃えるG大阪の気持ちを消沈させるかのように、後半開始早々の49分にも決めて見せた。カウンターからFW三笘薫がドリブルで前進すると、右にいた家長にパス。今度は右足で決めて見せた。遅攻が得意な川崎だが、当然、縦に早い攻撃も絶品で、MF大島僚太が三笘とクロスしながら斜めに走って相手選手を引き付けたことで、家長にシュートを打つ時間とスペースを与えたものだった。

 そして勢いに乗る家長が、ついにハットトリックを決める。73分、左サイドから完全に抜け出した三笘はGKと1対1の状況に持ち込んだが、右から走り込んだ家長にパス。きれいに崩した状況で、いとも簡単にゴールを奪ってみせた。

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