川崎、開幕2連勝!(2) 「3試合連続64分シミッチ交代」と「相手守備を無力化した三笘」の画像
立ち上がりからドリブルで再三仕掛けたFW三笘薫 撮影:中地拓也
※その1はこちら

■3月3日/J1第11節 川崎フロンターレセレッソ大阪(等々力)

 川崎のかつてのエース大久保嘉人に試合開始直後に得点を奪われる苦しい立ち上がりとなったが、現エースのレアンドロ・ダミアンの得点で2分後に早くも同点に。22分にはまたも大久保に勝ち越し弾を決められるも、後半立ち上がりにまたしてもダミアンがゴール。川崎が2度も先行される展開をイーブンとし、逆転勝利への準備を整えたのは47分のことだった。

 前半終了時点でスコアこそ1点ビハインドだったが、ボール支配率は66%、パス成功数はC大阪の162本に対して413本と圧倒していた川崎は、後半もその攻撃の手を緩めない。さらに、2点目につながった谷口彰悟から右サイドへのロングボールからの展開は成功率が高く、セレッソ大阪をさらに押し込んでいった。

 しかし、川崎が逆転弾を決めたのはその右サイドではなく、左サイドだった。試合の立ち上がりからドリブルで再三仕掛けていた右ウイングの三笘薫が、レアンドロ・ダミアンとのパス交換からペナルティエリアに侵入。ダミアンのパスを受けるや、GKと1対1になり、タイミングをずらした右足シュートを見事決めてみせたのだ。セレッソの守備陣は数が揃っていたが、それを無力化する技術と連携だった。

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