「5人交代制」を継続せよ!(1)首を折ってもプレーしたGKの画像
5人交代制が見事にハマった川崎フロンターレ 撮影/中地拓也

 サッカーという競技が変わろうとしている。暫定的に始められた「5人交代制」がサッカーを進化させつつある。90分にわたって衰えないプレー強度と衰えない運動量・スピードが競技に新たな魅力を与えた。さらに若いプレーヤーの出場機会を増やし成長を促している。この新たな制度を恒常化することを提案する――。

■ 5人交代制の来シーズンまでの延長を決定!

 2020年12月18日、サッカーのルールをつかさどる国際サッカー評議会(IFAB=国際的には「アイファブ」と読む)が世界のサッカー組織に通達を出した。競技規則(ルール)第3条「競技者」に関する暫定措置の延長と、試合中に脳振とうが起きたときの選手交代ルールの試験導入の2項目に関する通達である。

 脳振とうの扱いについては近年非常に厳しいガイドラインがつくられているが、試合中、規定の交代人数を使い切った後にこのアクシデントが起こったとき、プレーを続けさせざるをえないという状況があった。選手の安全を守るためにそれを回避させようと、規定の交代を使い切った後にも、脳振とうが起きた場合には交代を認めようというのが、通達第2項の試験導入の狙いだが、「試験導入」などと言わず、いますぐにでも実行に移すべきだ。

 12月18日の通達第1項については、現在のサッカーに影響が大きい。新型コロナウイルスのパンデミックによる日程の混乱、再開後の過密日程に対応するため、ことし(2020年)5月、IFABは「交代は3人まで」というルール第3条の規定を暫定的に変更し、5人までの交代を可能にした。当初の「暫定期限」は2020年いっぱいだったが、7月にはさらに新たな通達で「2021年7月31日に終了する大会まで」、そして「8月までに行われる国際大会」と、大幅に延長した。来年の欧州選手権や南米選手権は、「5人交代」でやるということだ。

 そして12月18日出された通達では、それが「2021年12月31日まで、代表チームの試合では2022年7月31日まで」となった。すなわち、Jリーグの2021シーズンも、再来年の6月まで続くワールドカップ予選も、すべて「5人交代制」で行われる見通しとなったのだ。来年行われる「第101回天皇杯全日本選手権」の決勝は2022年の元日になると思われるが、ことし5月の時点で日本サッカー協会は2021年元日の天皇杯決勝にも「交代5人制」が適用されることを確認しており、2022年元日の決勝戦も同様になると思われる。

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