J2静かな幕開けの中の想定外!(2)東京V・橋本陸斗「中学3年生デビュー」で語った「世界への意識」【戸塚啓のJ2のミカタ】の画像
橋本陸斗(東京ヴェルディ)    写真:西村尚己/アフロスポーツ
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■永井ヴェルディは「理想と結果」を両立できるか

 東京ヴェルディも快勝である。昨シーズン21位で新監督が就任した愛媛を、3対0で退けた。

 オフにはMF藤田譲瑠チマ井上潮音らを失ったが、2019年7月からチームを率いる永井秀樹監督の示す方向性は変わらない。ボールを保持しながらスペースを支配するサッカーを、今シーズンも徹底して追求していく。

 サッカーのスタイルは確立されてきた。だとすれば、そろそろ結果が欲しい。永井監督にとっては、自らが理想とするサッカーで結果を出すことが求められるシーズンと言える。

 東京Vにはフレッシュな力も出現している。ジュニアユースから2種登録されたばかりの橋本陸斗が、J2リーグ最年少となる15歳10か月26日でピッチに立ったのだ。まだ中学3年生(!)である。

 79分からの出場ながら、才能の片りんをのぞかせた。決定的な場面に登場し、得意の左足で強烈な一撃を見舞った。

 デビューについて問われると「感動しました」と声を弾ませたが、新たな決意も芽生えた。

「世界のサッカー界では、僕の年齢でトップで出ている人ばかり。年齢というよりは、自分が結果を残していかないといけないと思います」

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