【久保建英】首位アトレティコとドローも…ヘタフェ久保建英「痛恨の事態」の画像
アラン・ニョム(ヘタフェ)とヤニック・カラスコ(アトレティコ・マドリード) 写真:AP/アフロ

【ラ・リーガ ヘタフェvsアトレティコ・マドリード 2021年3月13日(日本時間29:00キックオフ)】


 前半をスコアレスで折り返すと、先に動いたのはアトレティコだった。サウール・ニゲスをジョアン・フェリックスに代え、攻撃に厚みをもたらそうとした。ヤニック・カラスコがアラン・ニョムに抑えられてしまい、アトレティコの左サイドは怖さを失ってしまっていた。

 しかし、この日のヘタフェは集中していた。守備ではフェリックスの投入にも動じず、素早い寄せと戻りを見せ続け、アトレティコは思うように攻撃することができなかった。

 攻撃はカルレス・アレニャが右サイドからインサイドに入って、ほぼ1人で成立させていた。中盤を省略するサッカーを見せていた時間も長かったが、奮闘するアレニャに引っ張られるように徐々にまともな攻撃の形を見せ、後半はヘタフェのペースで進んでいた。

 そんな試合が一変することになったのは、64分にアトレティコが更なる交代に踏み切ったからだった。

 カラスコ、マリオ・エルモソ、アンヘル・コレアといった両サイドの選手たちを一斉に下げ、レナン・ロディ、トマ・レマル、ムサ・デンベレを投入した。これによってレマルとロディが連動して左サイドを攻略するようになり、ヘタフェは後手に回る場面が増えていった。

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