【セリエA分析】22歳冨安健洋と32歳吉田麻也「日本代表CB対決」は冨安ボローニャ勝利!「良い攻撃は良い守備から」の画像
ボローニャの冨安健洋 写真:Insidefoto/アフロ

セリエA ボローニャvsサンプドリア 2021年3月14日(日本時間20:30キックオフ)】

 ボローニャの冨安健洋とサンプドリアの吉田麻也日本代表のセンターバック2人がセリエAの舞台で顔を合わせた。

 冨安は右サイドバックで出場した。4試合ぶりの出場となったが、怪我で離脱していた影響は確実にあり、攻撃はいつもより控え目で、ベンチ前までしか上がらないことがほとんどだった。

 ボローニャの先制点は冨安のスローインから途切れることなく生まれたが、これを冨安のこの試合の好材料とするべきではない。右サイドバックとして普通にスローインをしただけだ。それに、冨安は今や無理矢理そういう褒め方をする必要がないレベルの選手になっている。

 控えめながら安定していた冨安だったが、後半になると久々の試合だということが目立つようになり、クリアミスが相手に直接渡って大ピンチを招いてしまったり、ビルドアップの場面でボールを奪われて攻めこまれてしまったりと精彩を欠くプレーが出てしまった。

 それでも、全体では及第点のプレーにまとめ、人気銘柄たる所以を見せた。

 ちなみに、富安はコーナーキックではモアテン・トルスビーをマークしたため、吉田との直接対決は無かった。

 その吉田はセンターバックとして出場した。37分にはカウンターのピンチになるパスをカットし、そこから同点ゴールが生まれた。冨安のスローインとは異なり、これは1点ものの好プレーだった。
ただしそのプレーは例外で、攻められている時のこの試合での吉田の役割はチャレンジではなくフォローだった。

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