■個人の力に依存して決められたゴール

 こうした意図の下、ウイングバックを下がり目にした5バック気味の状態でFC東京の攻撃を受け止めて試合に入った仙台。しかし、被弾したゴールはその3トップに、しかも、個人の力に依存して決められたものだった。

「警戒していたFC東京のストロングのアタッカー陣の個(の力)に対して、2失点してしまったところは反省材料です」

 指揮官はこう悔やんだが、事実、仙台は組織として崩された場面は少なかった。とはいえ、2失点。この2ゴールは、優れた個人技によるものだ。仙台の守備を崩し切って決めたゴールでも、ミスを詰めれたゴールでもない。

 U24代表選手と言えど、Jリーグ屈指のブラジル人ストライカーと言えど、毎試合決められるものではないゴールを、決められてしまったのだ。

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