【U-24日本対アルゼンチン戦(1)】0対1以上の「実力差」と垣間見えた久保建英と三笘薫の「あうんの呼吸」の画像
三苫薫が入る壁に向かってFKを蹴る久保建英   代表撮影:日本雑誌協会

■データで上回った日本と、勝利を逃さなかったアルゼンチン

 3月25日に日本代表が対戦した韓国代表より、3月26日にU―24日本代表が対戦したU―24アルゼンチン代表のほうが、はるかに手強かっただろう。

 東京スタジアムで行われた試合のスコアは、0対1である。マッチレポートのボール支配率は、日本が55・5パーセントで上回っている。シュート数も10本対4本である。前半は2本対4本だったが、後半は日本が8本を記録し、アルゼンチンには1本も許さなかった。

 しかし、日本はアルゼンチンを追い詰められなかった。東京五輪の南米予選を首位通過した来訪者は、1対1に強く、個人戦術に長け、フェルナンド・バティスタ監督のもとでしっかりとオーガナイズされていた。戦術的にも理に適った戦いかたをしている。最少得点差での敗退でも、簡単には埋められない差が横たわっていた。

 試合前に注目を集めていた日本の23歳と19歳──三笘薫久保建英の共演は不発に終わった。だからといって、見せ場がなかったわけではない。

 4-2-3-1の2列目左サイドで先発した三笘は、27分にドリブルで仕掛けた。板倉滉の縦パスを左サイド奥で受けると、右サイドバックのエルナン・デラフエンテを剥がしてペナルティエリア内に侵入していった。

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