2010年代前半までイスラエルでコーヒーと言えば、何処に行っても味も香りもないインスタントコーヒーが出されたものだ。本物のコーヒーを飲みたかったら、アラブ人が経営する店に行き、ドロドロで苦くて甘いアラビックコーヒーを頼むしかなかった。日本のイスラエル大使館でもつい数年前にインスタントコーヒーを出された覚えがある。しかし、この5年ほどでインスタントコーヒーは姿を消し、美味い本物のコーヒーを出す店が激増した。これはグローバル化の嬉しい面と言える。

 

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バラク行きつけのコーヒー豆店
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その隣はバラク曰く「マーケット内で一番美味しい」コーヒースタンド
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濃くて香りの良いカプチーノをいただく

 

 今度はジョルダーナが「美味しいファラフェルを食べたい」と言い出したので、バラクのオススメのイエメン系ユダヤ人が作るファラフェル屋台へ向かった。通常ファラフェル・サンドイッチはピタパンに詰め込むが、その屋台はピタパンではなく、インドのナーンに似た楕円形の薄焼きパンを使っていた。サラダやファラフェルやタヒーニソースなどをスプーンを使ってナーン状の薄焼きパンに敷きつめ、最後にそれをクルッと巻きつけて、スプーンで什器の角を「チーン!」と叩いて完成! 「チーン!」はこの店の流儀なのだろう。イエメン系の屋台だけにイエメン料理独特のフェヌグリークと香菜のペースト、ヒルバが隠し味で加えられ、ほろ苦さを足していた。


「さて、買い食いばかりでお腹が一杯になったかな。午後は郊外の村エン・カレムを案内するよ」

 

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バラクおすすめのイエメン系ファラフェルサンドイッチ屋台。ピタパンではなくナーン状のパンを用いている
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ナーン状のパンでラップサンドに
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午後はエルサレム郊外にあるアーティストが多く暮らす村エン・カレムへ案内された。キリスト教の聖地のため外国からの巡礼客も目立った