ホテルは簡単に隔離ホテルに変身できない状況がわかってきた。ブースにはPIYAVATE HOSPITALという表示があった。つまりホテルと病院が連携して隔離ホテルのシステムができあがっていた。僕が支払ったホテル代も、ホテルと病院に分けられるのだろう。

 後で聞いた話では、約半分が病院にまわる経費だという。ホテルは3食を出し、2週間で5万円ほどなのだ。1泊3500円強。ホテルにしてもそう儲かるわけものないという。宿泊客がゼロよりはという苦しい選択だった。

 防護服を着た人が、ホテルのスタッフなのか、病院のスタッフなのかわからない。僕は男性スタッフに案内されて部屋に入った。Wi-Fiの説明をしてくれたからホテル側のスタッフだろうか。

 部屋はツインだった。狭くはない。窓も開く……。しかしここで2週間である。

 部屋のなかを点検する。浴室兼トイレに大量のトイレットペーパー、そしてテーブル脇には水が20本。洗面所には洗濯用洗剤と食器を洗う洗剤……これからの2週間をこれらの品が雄弁に語っていた。ホテルの部屋から出られない。そして、スタッフはひとりも入ってこない……。

覚悟をしなくてはならなかった。 

 

      

部屋に入ったのは午前零時をまわっていた。Wi-Fiをつないでひと息。動画をとっていないことを思いだした

 

CloudyAsia39.2
トイレットペーパーはたぶん1日1ロールの計算? 
そんなに使うわけはないが
CloudyAsia39.3
食器はテーブルに置かれていた。皿、カップが2種、スプーンとフォーク。
食事のたびに洗うことになる
CloudyAsia39.4
多めの水。足りなくなり、ホテルが届けることがないように。
たぶん保健省の指導

(続く)

 

 

 

RW20J0126カバー表1書影

  ●双葉文庫『台湾の秘湯迷走旅』好評発売中!

発行:双葉社 定価:本体780円+税  

 

 

好評発売中!

東南アジア全鉄道2書影 東南アジア全鉄道制覇1cover
『東南アジア全鉄道制覇の旅 インドネシア・マレーシア・ベトナム・カンボジア編』 東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編

 

 

紀行エッセイガイド好評発売中!!

 

se-asia00_book01 se-asia00_book02 se-asia00_book03
鈍行列車のアジア旅 不思議列車がアジアを走る 一両列車のゆるり旅