1月に発出された緊急事態宣言が3月21日まで延びたため、東京から地方へ出ることがほとんど叶わず、それではと東京をあちこち旅することに決め、毎日、すしかラーメンを食べ歩きました。

 

 東は江東区の葛西(ちばき屋)、西は立川(鏡花)、いままで降りたことのない駅としては東武東上線中板橋駅(愚直)、大江戸線西新宿五丁目駅(嶋)、大江戸線新御徒町駅(大喜)京浜急行線大森海岸駅(麦苗)など、東京人でありながら出かけたことのない町を、往きは目指すお店に一目散ですが、帰りは物珍し気にゆっくり歩を進めました。改めて、東京は広いです。

 地方も、福島県いわき市の「いとう」へ日帰りで出かけたり、愛媛の伯方島の寿司「あか吉」北九州小倉の「天寿し」へ鮨を食べに出かけましたが、あいにくトンボ帰りばかりで、1泊2食とはならず、この連載では取り上げにくい旅となりました。

 

 じつは、今年の末までに「東京百傑」と題して、東京の鮨50軒、ラーメン50軒のガイドブックを仲間二人と出版しようと考えております。なぜ、「鮨」と「ラーメン」かというと、東京から世界へ発信している料理は「鮨」と「ラーメン」だからなのです。

 まず、鮨ですが、ここ数年で、値段が急騰して、とても高価な料理になってしまいました。そこで、

1. 昔ながらのすしを良心的な値段で食べさせてくれる店を探し出してご紹介できたらいいなあと考えています。

2. さらに、「おつまみ」中心より握り重視の江戸前の店、高価な食材を駆使するより、酢めし、わさび、のり、しょうが、お茶など、鮨屋の基本的なアイテムを大切にしているお店。

3. もう一つ、おまかせばかりか、好きなものを握ってもらう「お好み」でも食べられる店。

4.「江戸前鮨」で代表的なすし種は、まぐろ、こはだ、あなごですが、これらのすし種を大事に扱っている店などなど。

 

 日本橋高島屋にほど近い「吉野鮨本店」では、カウンター席で「お好み」で握りを楽しめます。この店では、こはだ、かすご(小鯛)あじ、さば、いわしと言った「ひかりもの」がお薦めです。あなごも外せません。あなごをわざわざ炙って握ってくれますが、炙らずに握ってもらったほうが、焦げているところが苦くなったあなごより断然美味しいです。

 ちゅうとろ、こはだ、あじ、それに春ならかすご(小鯛)、冬ならさば、そのあと、たいの昆布締め、あなご、かんぴょうの海苔巻き、たまごなどを楽しむのはいかがでしょうか?

ガリ(しょうが)もお茶も美味しい。

 昼なら1人前1500円から「おきまり」のすしが食べられます。お店の開けはなでしたら、予約をせずに席に着けるのもありがたいですね。一昔前、鮨屋へ予約をしてでかけるなど、よほどのことがない限りありませんでした。

 

「吉野鮨本店」のあなご

 

「吉野鮨本店」のこはだ
「吉野鮨本店」のたまご