

こうした動物性タンパク質の塊はビーツやキュウリ、キャベツなどのピクルスと一緒にいただくと口の中がさっぱりする。サラダのコーナーにはトマトやバジルやズッキーニも並んでいるが、以前はノルウェーではカブやキャベツなどの寒冷地に強い野菜しか育たなかったそうだ。

チーズはゴルゴンゾーラやブリーなどのフランスのチーズの横に、イェトオストというヤギのチーズ、そして、何やらキャラメルやチョコレートのような色合いのブルノストも数種類並んでいる。これは英語でブラウンチーズと呼ばれ、ノルウェーにしかないものらしい。専用のステンレス製のスライサーを使って、ちょうど鰹節をカンナで削るように薄くスライスして、これも北欧らしいフラットブレッドにのせていただく。乳糖の甘みと焦げた味がまるでチョコレートとチーズとピーナッツバターを足したようで美味い!
山羊の乳と牛の乳清を煮詰めたものなので、正確にはチーズではないが、ノルウェー人の朝食には欠かせない乳製品とのことだ。こうしたチーズ類にはいちじくやキウイ、パイナップル、マンゴー、りんごのジャムを合わせても最高だ。



などなど、徒然に綴ってきたが、少なくとも加工肉や加工魚などの伝統的な保存食に関しては塩や酢が大量に必要なので、味がしないということはないことがわかったし、それどころかやっぱり地のものは抜群に美味いのだ! さすが街の中心に位置する大型四つ星ホテル、これだけ質が高いローカルな料理(と言っても保存食を切って並べてるだけ)を朝食ブッフェに揃えているとは! これから一週間、朝食の時間が楽しみになってしまった!

