写真/仲程長治 文/シマネコキネマ


 ロケーション撮影では何度となく訪れている宮古島だが、「島猫」を意識して巡るのは初めてのこと。「島のどこに猫がいる?」と宮古の友人たちに聞いてみたところ、「どこにでもいるから気にしたことがない」という正しい答えが多かった。

 そんな中でも、「猫といえばここかな」と数名が教えてくれたのが漲水御嶽(はりみずうたき)だ。宮古島最高の聖地と言われる漲水御嶽には、撮影前のご挨拶で何度も訪れているのだが、正直なところ、そんな自分たちも「そういえば猫がいたような…?」という認識だった。

 

元気いっぱいの子猫たち。ガジュマルに見守られながら遊んでいた

 

子どもたちが遊び始めると、母さん猫は平御香漂う拝所でお昼寝

 宮古島の創世神話の残る漲水御嶽は、地元の人たちの信仰も厚く、その日もたくさんの人たちが拝みをしていた。正面の拝所で撮影のご挨拶をして、大きなガジュマルの木に守られた拝所を回ると、真っ白な母猫が子猫たちにお乳を飲ませている最中だった。神様も猫も驚かさないようにそっと近づき、静かに撮影させてもらう。やがてお腹がいっぱいになると、子猫たちはガジュマルの枯れ葉やセミの抜け殻で遊びはじめた。沖縄本島の市街地ではもうあまり見ることができなくなってしまった、穏やかな子育ての風景に心が和んだ。

 

集落の石敢當の前に座り、じっとこちらを見ていた猫

 

ニャンですか? お昼寝中のところ起こしてスミニャセン!

 その後もいくつかの集落や公園、歓楽街などを回り、島猫映画『Nyaha!』*の撮影で培った「島猫センサー」を張り巡らせて、宮古島の猫たちを探してみた。すでに真夏の太陽が照りつけていた島では、風通しの良い涼しい場所を探せば、島猫たちを見つけることは難しくはない。出会った宮古の猫たちは、来訪者である私たちをそれほど恐れず、カメラを向けると、「ニャンですか?」と好奇心旺盛な瞳で見つめ返してきた。

島猫映画『Nyaha!』

市街地の店先に置かれた鉢植えの影から様子見

 

こちらも鉢植えの影からひょっこり覗き見

 2日間、宮古島とその周辺離島を巡ってみての感想を、本連載の撮影を担当している仲程長治監督に聞いてみたところ、「宮古島の猫はスタイリッシュだね」とのこと。確かに太り気味の猫は皆無で、しなやかな体つきと、大きくパッチリとした目が印象的な美人猫やイケニャンが多かった。ちなみに、今回のタイトルの「ミャークヌカギマユ」とは呪文ではなく、宮古の方言で「宮古の美しい猫」という意味である。

 

ミャークヌライダーマユ! なんともスタイリッシュ

撮影協力・日本トランスオーシャン航空

*日本全国で「さくらねこTNR」の活動を広げている公益財団法人どうぶつ基金の新作絵本冊子「さくらねこ」の制作をシマネコキネマが担当しました。以下よりぜひ、e-bookをご覧ください。

https://www.doubutukikin.or.jp/sakuraneko_ebook/HTML5/pc.html#/page/1

 

*シマネコキネマの公式インスタグラム(今日の「ニャンくるにゃいさ」配信中)
https://www.instagram.com/shimanekokinema/

*本連載は毎月22日(=ニャンニャンの日)に配信予定です。次回もお楽しみに!

 

島猫と歩く那覇スージぐゎー
島猫と歩く那覇スージぐゎー

ウチナーンチュ2世として大阪に生まれ、沖縄に移住して17年の著者が、猫とともに案内する那覇スージぐゎー。桜坂、栄町広場、ニューパラダイス通り、牧志、泊、天ぷら坂、壺屋通りなど、懐かしくて新鮮な路地裏を散策する。路地裏の島猫フォト〈写真:仲程長治〉&イラストマップ〈猫スポット付き!〉収録。