文と写真・高山コジロー

 

■2019年1月6日、終わりなき麺の旅がReスタート。

 

わざわざ飛行機に乗って、福井に麺を食べに行って来ました。

2019年、初搭乗はJALにて羽田から小松空港へ。小松空港からはバスで福井へ向かう。1月6日、羽田空港はビジネスマンも観光客もまばら。JALサクララウンジで、僕はいつもながら朝から生ビール。年明けいきなりの休日出勤&出張みたいなものだから、朝からビールぐらいは許していただこう。2017年に続き2018年2年連続JALサファイアを達成したので、2020年3月末日までラウンジの使用が可能だ。酒飲みには無料のビールほど、嬉しいものはない。

 

 

ところでなぜ、わざわざ冬の北陸・福井に麺の旅?

2017年に続き2回目となる今回の麺の旅は、行ったことがない「空港」と「都市」を訪れてみたい。飛行機好きで生涯搭乗数は優に400回を超えるのに「小松空港」は未訪だった。また北陸3県では、「福井県」だけ一度も行ったことがない。
一番の決め手は、JALのホームページで見つけた「JALふるさと応援割」の福井県のプロモーション。
福井県は「幸福度日本一」であり、しあわせの聖地を巡る旅に、5,000円の助成金が出るという。条件は往復小松空港を利用し、福井県に1泊以上すること。(すでに販売終了)そのため旅行代金は、1泊2日(飛行機+宿泊)13,800円!

わざわざ飛行機に乗って、福井に行ってみるしかない。
 

 

■小松空港へ

 

09:25羽田発、10:35小松着/JL0185便(2019年JAL実績/搭乗1回 212 FLY ONポイント)
使用機体はボーイング737-800。3席2列シートの小型ジェットだ。足元の広い非常口席を選択し、のびのび快適な空の旅だった。実際の飛行時間は45分ほど、定刻通りに到着する。
小松空港は羽田以外にも路線が多く成田、札幌、仙台、福岡、那覇に就航している。国際線のフライトもあり、北陸の空の玄関口といえる。鉄道はなく、空港バスが小松駅、金沢駅、そして福井駅の3方面に出ている。

 

バスに乗る前に、一服したい。
TABILISTA編集長S氏から「せっかくだから、全国の空港の喫煙所のレポを入れてください」というリクエストがあり、空港内を探すがどこにも喫煙所が見当たらない。搭乗口付近に1カ所あったようだが、空港内は屋外のバス乗り場の近くにしかないとのこと。空港を出ると目の前にバス乗り場があり、その奥に喫煙所を発見。斬新なプレハブ建てだ。

    

本日の1本目。喫煙者にとって、至福の時間。「やっぱり福井は、しあわせな国だな。」と一瞬思ったのだが、小松空港は石川県だった。
バスに乗り込み福井駅へ向かう。1時間ほど昼前には到着する。福井駅は想像していたよりでっかい。そして巨大な恐竜のオブジェが、出迎えてくれる。その恐竜、急に動くのである、そして突然唸り、吠える(笑)

 

 

■越前おろしそば

 

福井の名物といえば「コシヒカリ」「ソースカツ丼」そして「越前おろしそば」だという。越前おろしそばは、蕎麦に刻みネギと鰹節をのせて、大根おろしのつゆをかけて食べる郷土料理。
蕎麦好き食通の知人に、1軒だけ教えてもらった。「他にも、いい店ないの?」と聞くと、「出雲で懲りたでしょ。観光地、老舗に旨いもの、、、。」その知人のススメでハズした蕎麦屋は、今まで一軒もない。駅近くの商店街にある、目当ての店に行くと、「本日休業」。
調べる限りでは日曜営業だったのに、、、。まだ正月休みのようなものだし、休業は仕方ない。2017年の麺の旅もそうだったが、我が旅、ほんと休業率高し!
お腹がすでに蕎麦モードになっている。未体験の「越前おろしそば」なるものを、とにかく食べてみたい。他の蕎麦屋は予定していなかったので、グルメサイトで急きょ調べ、近くの老舗の有名店に向かう。お昼時ということもあり、ほぼ満席だった。人気の店のようだ。お腹も空いていたので、越前おろしそばとカニめしのセットを注文する。冬の北陸といえば、やっぱりカニだろう。
待つこと2分?
「ええっ、蕎麦は作り置き? 茹でないの?」いまどき立ち食いそばでも、注文が入ってから生麺を茹でるところがあるのに。目の前の「越前おろしそば」は、出汁はすでにかかっていているタイプ。蕎麦とネギ、鰹節を混ぜて一口食べてみるが、大根の辛みも蕎麦の香りもしない。蕎麦はコシがなく、だらしない、、、、。カニめしにいたっては、べちゃべちゃで、しかも生臭い。添えられた新香2切れは、あああ、乾燥しきっている。正月? 日曜日? ランチ? 観光客? いつものことなのか、理由はわからない。蕎麦は一応食べたが、カニめしは、ほぼほぼ残して店をあとにする。

テンション下がりまくり。

 

■RAMEN W 庄の×ど・みそ @福井市/開発

 

店を出ると粉雪が舞い、かなり冷え込んでいる。いったんホテルにチェックインしたいところだが、まだかなり時間がある。予定を変更して翌日7日に予定していた郊外のラーメン屋に向かう。
あったかいラーメンを食べに行こう。
鉄オタに人気のえちぜん鉄道に乗る。昨年完成した新駅舎は和モダンで素晴らしいデザイン。券売機はなく窓口でキッブを買い、福井駅から3つ目の無人駅、越前開発駅で下車する。

 

 

のどかな住宅街を歩いて5、6分「RAMEN W 庄の×ど・みそ」に到着。広い駐車場には車がいっぱいだ。東京の人気の有名店「麺屋 庄の」(市ヶ谷本店)と「ど・みそ」(京橋本店)2店舗のラーメンが、1店舗で味わえる。2017年にオープン。両店ともに都内に数店舗構えるが、会社も異なるラーメン屋が期間限定のコラボとかではなく、地方でこのような路面店を出す試みは、全国的にも珍しいのではないかな。

さて、どちらを食べるか?

 

昨年の12月にどちらも東京の本店で食べたばかりなので迷う。店舗限定オリジナルの麺「アジ煮干しらーめん」(しょうゆ)の食券を購入する。「麺屋 庄の」は濃厚豚骨醤油、「ど・みそ」は濃厚味噌。ともに動物系の濃厚が売りなのに、アジの煮干しと羅臼昆布を合わせた動物系なしのスープだという。これは期待してしまう。満席なので入り口で少し待ってから、カウンター席に案内される。カウンター越しには「庄の」の自家製麺と「浅草開化楼」の麺ケースが積まれている。こんな光景は初めてだ。この限定ラーメンは、一体どちらの麺を使っているのだろう?

 

今回の麺の旅では、おいしくいただくために、注文のルールを決めた。

 

1、麺の硬さや脂の量は、店の基準に任せる。選べる店の場合は「基本」にする。
2、大盛や全部のせ、トッピング追加は避ける。ラーメンの味玉追加はスープの温度が下がるのでNG。
3、特別に添えられた薬味以外は、胡椒、七味、ラー油、酢など調味料は追加しない。
4、スープは飲み干す。(スープの量は、麺の量と最適なマッチングのはずだ)

 

麺の茹で具合、スープの量、スープの温度、麺とスープとトッピングのバランス、店が提供する一番いい状態の「丼」を味わいたい。ラーメンだけでなく、うどん・蕎麦も同じ考え方だ。
そして食べ終えて、旨いと感じたときは、「おいしかったです。ごちそうさま。」と言葉を添えて店をあとにする。

 

 

さて待つこと10分ほど、しっかり器も温められた「アジ煮干しらーめん」着丼。まずはきれいに澄んだスープからいただく。初めて味わうアジ煮干しスープは想像していたより、まろやかな印象を受ける。
昆布の旨みも感じられ、和食の出汁のようなおいしいスープだ。両店の濃厚なイメージからは、「ガツン」くる魚介系かと思っていたので、いい意味での裏切り。スープがすすんでしまう。
麺はきれいな国産小麦100%の中細のストレート麺。これは「庄の」の自家製麺なのかな。際立って旨い麺だと思う。トッピングの煮卵、チャーシュー、穂先メンマにネギ、どれもいいバランス。あっという間に食。もう少しスープが欲しい。最初に飲みすぎてしまった!

 

 

しあわせな気分にさせてくれた一杯。
おいしかったです。ごちそうさま。

 

「RAMEN W」福井市開発2-207