スローフード協会お墨付きのオステリアで舌鼓

 時間を忘れて出会った人達と気ままなおしゃべりを楽しみ、自分だけの理想のバッグを作るためにたっぷり時間をかけて思案するうち、いつしかランチタイムになっていた。スローシティのオルヴィエートには、地元の新鮮な食材を使った郷土料理の店や、特産の白ワイン「オルヴィエート・クラシコ」が味わえるエノテカなど、味も品質も保証された食事処がたくさん揃っている。その中でも特に私が惹かれたのが、毎年出版されているスローフード協会発行の『イタリアのオステリア・ガイド』に掲載されていた「Hosteria Posterula/オステリア・ポステルーラ』。レシピだけでなく、使用する全ての食材、サービスなどに厳格な規定を設けているスローフード協会が太鼓判を押しているオステリアだ。期待を胸に席に着きメニューを熟読したが、見慣れないメニュー名に戸惑ってしまった。店の奥さんらしき女性に助けを求め、「この街ならではの、でもあまり重くないもの」をお願いした。運ばれてきたプリモは「ウンブリケッリ」というウンブリア州独特の手打ちパスタを卵黄とチーズ、黒トリュフで和えたもの。これがもう、気絶しそうなほど美味しかった。卵もチーズもオイルもトリュフも、素材の一つ一つが絶品で香りも風味も言葉にできない程奥深い。セコンドのメインディッシュは雛鳥のグリル。ハーブでマリネした柔らかな雛鳥をカリッとグリルした一皿は、とてもジューシーで爽やか。これもまた、素材の質の高さが際立つ料理だった。スローフード協会のお眼鏡に叶ったオステリアは、期待通り、いやそれ以上の味を堪能させてくれた。

 

旧市街入り口のカヴール大通りにある『Hosteria Posterula/オステリア・ポステルーラ』は、オルヴィエートの自然の恵みをたっぷり味わえる店(上)。文字通り絶品だったパスタ「Umbrichelli Porsenna/ウンブリケッリ・ポルセンナ」(12€)はアンチョビのオイル、卵黄、パルミジャーノ、黒トリュフだけを使った手打ちパスタ(中)。セコンドは「Galletto Marinato alla Brace/ガレット・マリナート・アッラ・ブラーチェ」(10€)。皮はパリパリ、中はとってもジューシーな一皿(下)。

 

★ MAP ★

 

<アクセス>

ローマからフィレンツェ行きの各駅電車利用で1時間15分。

 

<参考サイト>
オルヴィエート観光情報(英語)
https://www.orvietoviva.com/en/
Arte del Cuoio/アルテ・デル・クオイオ(伊語)
https://www.facebook.com/Arte-del-Cuoio-Orvieto-239631569532022/

 

 

「ブーツの国の街角で」vol.64 (2019.07.11)