5.Cous Cous con Verdure /クスクス・コン・ヴェルドゥーレ(野菜のクスクス)

 

最後の一品は「野菜のクスクス」。イタリア料理でクスクス?と思われるかもしれないが、実はクスクスはイタリアでも700年以上の歴史を持つ伝統食材である。北アフリカ、中東が発祥地であるクスクスが最初にイタリアのトスカーナ、リグーリア両州に伝わったのは13世紀。以来、イタリア伝統の野菜や肉、魚介の煮込み料理やミートソースにクスクスを合わせる料理が広く親しまれるようになった。パスタと同じくデュラム小麦を原料とするクスクスは、イタリア国内にも100年以上の歴史を持つ製造所が存在するほどポピュラーな食材。お米やパスタと同じように様々なアレンジが出来るのがクスクスの特徴で、北アフリカや中東とは一味違ったイタリア風のレシピもたくさんある。イタリアのクスクス料理で特に有名なのはシチリア島トラーパニの「魚介のクスクス」で、じっくり煮込んだ魚介のスープが染み込んだクスクスは絶品の美味しさである。
一般家庭ではそこまで手の込んだスープを作るのは難しいが、クスクス自体はお湯を注いで蓋をして5分で出来る簡単さなので、料理が億劫な時にはとても重宝する。冷蔵庫の残り野菜を切って混ぜたり、パスタソースやカレーと合わせたりと使い方も自由自在。ビタミンBやミネラル、食物繊維などがバランス良く含まれている栄養価の高い食材なので、夏バテにもダイエットにも効果大。

 

*参考レシピ* <材料:二人分>・クスクス80g ・水80g ・ズッキーニ1本・パプリカ1/3・ナス中1本・エシャロットまたは玉ねぎ1/2個・トマト・塩、胡椒、オリーヴオイル適量 *お好みで鶏肉やエビなどを加えてもOK。味付けもターメリックやカレーパウダーなどをひとさじ加えるとエスニック感が増す

 

<作り方>1・クスクスは粒の大きさや製造会社によって調理法が異なるので、購入した際に箱の説明書きをよく読んで。イタリアで一般的に売られているのは、調理時間5分〜10分の中程度の大きさのクスクス。軽くオリーヴオイルをまぶしたクスクスに同量のお湯を加えてラップし、5〜10分置いておけば出来上がる 2・野菜は全て細切りにし、トマト以外の野菜はオリーブオイルで炒めて塩胡椒で味付けする 3・2のフライパンに1のクスクスと生トマトを混ぜれば完成

 

 

「ブーツの国の街角で」 vol.66(2019.08.08)