マッターホルンのお散歩コース二つ目は、ヴァルトゥルナンシュからバスで10分ほどの所にあるペッレレス/ Perrèresからスタート。ペッレレスに着いたら、ルートに足を踏み入れる前にまず立ち寄りたいのが『アンティコ・フォルノ・フラミーニ/Antico Forno Flamini』というお菓子屋さん。ピクニックエリアの入り口の隣にあるこのお菓子屋さんは1955年から続く老舗で、地元はもちろん、マッターホルンに集う世界中の山愛好家を虜にしているお店。焼き立てのピッツァや手作りケーキの数々は見ているだけでも幸せな気分にしてくれる逸品ばかり。山小屋風の可愛い店内か季節の花々が咲き誇る庭があるテラス席で、出来立ての美味しいお菓子とカフェを味わう。ゆったりと最高の朝ご飯を楽しんでから、ハイキングを始めよう。

 ピクニックエリアの入り口の平野からルート8の標識に沿ってヴァルトゥルナンシュ方面へ歩き始める。コースの最終地点まではかなり長いが、今回は途中の交差点でルート7に切り換えた最短コースを歩いた。標高約1850m付近からほぼ平らに続く道は、3つのトンネルや森の中を抜けて行く。途中、岩山の下に迫り出したカーブや小高い展望スポットもあり、バラエティに富んだ景観が楽しめるルートだ。日差しや雨を凌げる木々もたくさんあり、お天気が今一つという日でも歩けるのが嬉しい。リラックスしてのんびりと森林浴をしたい人にもおすすめのコースだ。

 

ペッレレスのバス停留所からすぐの所にあるお菓子屋さん「アンティコ・フォルノ・フラミーニ」。焼き立てのパンやお菓子、ピッツァを求める人達で早朝から賑わっている。カラフルな花々が咲き乱れるお庭を眺めながら美味しいお菓子とカフェでゆったり、最高の朝ご飯を楽しんでからハイキングに出かけよう。
ペッレレスからヴァルトゥルナンシュまで、約2時間の軽いハイキングが楽しめるルート8〜7のコース。壮大なマッターホルンの姿を背に、トンネルや森林、断崖の絶景などバラエティ豊かな景色が続く。

 

 コロナ禍の影響で予想していた不自由を感じるどころか例年にも増して快適に過ごすことができた今年のアルプス・バカンスだったが、最後の最後に不意打ちを喰らうことになった。トリノの駅で帰路の列車を待っていた時、知らなかった事実を発見。それまで「交通機関は乗車率50%」という政府の対策を念頭に置いてずっと行動していたのだが、我々が知らない間にその対策が一旦解除され、「座席は100%利用OK」になっていた。ところが、バカンスが始まった途端、当然ながら新規陽性者の数が急増し、我々が乗る前日に「再び乗車率50%に戻す」という事態に逆戻り。その間に切符を買った人たちは突然予約をキャンセルされた列車の振り替えや払い戻しを余儀なくされ、イタリア中の駅で大混乱が起きていたのだった。乗車直前にそれを知った我々は大慌てだったが、幸いなことにかなり早くから切符を買っておいたため予約通りの列車に乗ることができた。トリノの駅で一気に吹き出した冷や汗を拭つつ、バカンスの終わりを実感した。

 

<アクセス>

ローマ・テルミニ駅からユーロスター・フレッチャロッソでトリノ・ポルタ・スーザまで直通約4時間半。トリノからarriva-SAVDA社の直通バスでシャティヨンまで1時間30分、シャティヨンからチェルヴィニア行き州内バスでヴァルトゥルナンシュまで40分。

 

<参考サイト>
モンテ・チェルヴィーノ観光情報(日本語)
http://valledaosta.jp/areaguide/montecervino.html