離島のような半島の酒場

 

 劇中、アンヌが訪れた灯台を探している途中で見つけた大衆酒場『灯台室内馬車』。看板には「ホプ(生ビール)、トンタク(鶏の丸揚げ)、刺身、生鮮」と書いてある。

 芽項に着くやいなやこの店で一杯やったことで、芽項の顔役たちと知り合うことができ、さまざまな旅のドラマが生まれた。

 一昨年、芽項を訪れた読者さん(50代夫婦)の報告によれば、現在この建物は取り壊され、休憩所になっているそうだ。残念。

 

 

『灯台室内馬車』の前で一杯やっている芽項の顔役たち。右から農夫A、『灯台室内馬車』の主人、移動青果店の主人、農夫B、放浪者。いずれも60代。みないい感じに枯れていて、とてもつきあいやすかった。

 

 放浪者のおじさんと乾杯する筆者。彼は『灯台室内馬車』の裏にある小山の上にテントを張って住んでいる。

 どこをどう旅してきたのか、どんな事情のある人なのか、本人にいろいろ聞いたはずなのだが、2日間に渡って痛飲したため全部忘れてしまった。

 彼は芽項がよほど気に入ったのか、テントの前で勝手に焼き畑農業をしながら、自給自足の生活をしている。