タクシーに乗り込み、車窓のバンコクの街を眺める。虚しさがこみあげてきた。

「もし、タクシーの運転手が新型コロナウイルスに感染していて、そのウイルスが僕の体に入り込んでしまったら、この2週間の苦労は一瞬のうちに水の泡と化してしまう。僕は最も安いクラスを選んだが、それでも2週間の隔離ホテル代は10万円ほどになった。それも一瞬のうちにムダになってしまう」

 こうしないと、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことができないことはわかるが、あまりに虚しい。人類は、目に見えないウイルスの前であまりに無力だった。

 いつも泊まっている宿に入った。ほぼ1年ぶりである。スタッフも同じ顔ぶれなのだが、なにかが違う。宿の周辺を歩いてみる。1年前と同じなのだが、道を歩く自分の体が浮いているような感覚がある。

 これはいったいなんだろうか。

 2週間の隔離のせい?

 月に1回はやってきていた街から1年間も離れていたせい? 

 なんだかしっくりこない。

 

ラジオ体操は朝、公園……というのが似合っていると思う。この動画を見ながらそう思う

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