文/チョン・ウンスク

 

 映画である以上、登場人物が食べるものにはなんらかの意味がある。
 そんな視点でいつも劇中の飲食場面に注目しているのだが、韓国人にとってはきわめて日常的な食べ物、チャジャンミョン(韓式ジャージャー麺)も例外ではない。

 今回は韓国映画に出てくるチャジャンミョンの役割を見てみよう。

 

最初から麺にソースがかかっているタイプのチャジャンミョン(かき混ぜる前)

 子どもにとってはごちそう。大人になってもたまに猛然と食べたくなるのがチャジャミョンだ。麺の上にどろっとしたカラメルソースがかかっているので、食べると歯や口の周りが黒くなりやすい。つまり、親しい者どうしが気取らずに食べるものである。そんなことから、チャジャンミョンを食べているカップルは“デキている”というまことしやかな俗説もある。

最初から麺にソースがかかっているタイプのチャジャンミョン(かき混ぜた後)