■地中海の美しい夕空を見て、ビーチのバーでモヒート

 あっと言う間にお腹もいっぱいになったので、地中海沿いの散歩道を歩いてテルアビブに戻る。と言っても、宿に戻っても、出発時間の深夜2時まで何もやることがないので、ゆっくり寄り道をしながら帰ろう。
午後4時過ぎにビーチに出ると、空は早くもオレンジ色に染まり始めていた。真正面の西の海に太陽が浮かび、サングラスをかけた地元の人々がそれぞれに西に向かって座り、夕方の空を見ている。

 一眼レフで空と海を撮影していると、頭にスカーフを巻いたアラブ人の少女たちに「私達の写真を撮って下さい」と声をかけられた。学校帰りのクラスメートたちだろう。もちろん喜んで。

ヤッフォから地中海のビーチ沿いにテルアビブまで歩いて戻る
夕暮れのヤッフォのビーチは地元の人々で賑わっていた
アラブ人の少女たちに写真撮影を頼まれた

 ビーチをテルアビブに向かって北に歩いていると、午後4時45分頃、太陽が地中海に沈み始めた。近くの若いカップルはロマンティックな気分になったのか、太陽を背に抱き合い、キスを始めた。ふ〜、こちとら一人なのに。

ヤッフォとテルアビブの境のビーチの夕暮れにロマンティックな恋人たち
17時45分、太陽が地中海に沈む

 まあ、10日間、深夜過ぎまで音楽や料理取材を続け、身体を酷使したのだから、最終日くらいは夕陽を見てのんびり過ごしてもバチは当たらないだろう。そう思いつき、目の前にあったビーチのバーに入り、砂浜の安楽椅子に陣取ってモヒートを頼んだ。モヒートはミントが少なく、別に美味くはなかったが、オレンジ色からブルー、紫、濃紺、漆黒へと変わる空を色を眺め、波の音を聴き、涼しい海風を身体に浴びているだけで、溜まりに溜まった疲れが少しだけでもほぐれてきたような……。

 モヒートのお代わりを2杯いただき、夜7時過ぎまで長居してしまった。ゆるゆると宿に戻ってロビーで仮眠して、帰路に備えようか? いや、深夜2時までまだまだ時間はたっぷりあるから、もう一軒くらいハシゴしてもいいかもしれない。何にしても、今回も音楽から料理まで大充実したイスラエル出張だった。

夕暮れの空を見ていたら、浮わついたビーチ沿いのバーに引き寄せられてしまった、ハハハ
別に美味くもないモヒートが一杯50シェケル(1,700円)……まあ、シンガポールより安いけど、世界標準のリゾート地価格だねえ……
帰り道に案の定ハシゴしてしまった。ユダヤ教の食事規定カシェルートに即したファインダイニングレストラン「West Side TLV」。冷たい前菜からハタのタルタル、キュウリとミントと玉ねぎのガスパッチョ、フレッシュチーズ、岩塩、レモン、スマック添え。これは彩りが美しく、味も最高!
もう一品、温かい料理を。生のザータルを入れたトマトクリームソースのニョッキ。ボラの魚出汁とオリーブオイルが効いていた
イスラエルのお土産をまとめて。赤ワインビネガーに漬け込んだオリーブ4kg、レモン漬けのオリーブ2kg、タヒーニ1.5kg、ザータル350g、スフーグ、アンバー(マンゴーのアチャール)など