■成田空港到着、再び隔離ホテルへ

 早朝の成田空港に着いた。乗客4人が集められ、案内係に誘導されて進んでいく。通路に椅子が並べられ、背には番号がふられていた。乗客はもう少し多ければ、この椅子を使うのだろうが、僕らはたった4人である。すぐに職員が待つテーブルに向かった。

 ここでPCR検査の陰性証明を出すらしい。僕以外の3人はその書類をもっていた。

 しかしこの時期、事前のPCR検査の陰性証明がなくても日本に入国することができた。職員はパスポートなどをチェックし、向かいのブースを指さした。

 そこはPCR検査の検体をとる場所だった。飛行機に乗る前に現地でPCR検査を受けた人も、ここで再度検査がある。検体は唾液。ロートのような容器を渡され、そこに、「ペッ、ペッ」と唾液を出していく。ロートの先には試験管がついていて、そこに1センチほど唾液を溜めて提出する。そして結果が出るまで待つことになる。

 自分で勝手に移動することはできなかった。必ず案内係がつく。トイレに行くときも。僕らを案内してくれたのは、フィリピン出身の女性だった。日本語もうまいが、きっと英語も堪能なはずだ。

 成田空港の第1ターミナルにいることはわかるが、いったいどこを歩いてきたのかがわからない。入国時のルートが決められているのだろう。PCR検査の結果を待つのは搭乗口手前にある待合スペースだった。

 1時間ほど待っただろうか。PCR検査が陰性だったことが伝えられ、再びフィリピン出身の女性に連れられて入国審査。預けた荷物を受けとると税関。いつもに比べて税関のチェックも簡単なような気がした。

 そこを出ると、出口に同じ女性が待っていた。彼女に連れられてバス乗り場に向かう。

 検疫が運行するバスがくるという。そのバスが隔離先である成田空港の東横インまで運んでくれるようだ。

 フィリピン出身の女性は、僕をバスに乗せるまでが仕事のようだった。

 乗り込んだバスの車内にはビニールシートが椅子や荷だなにびっしりと貼られていた。

 

RW20J0126カバー表1書影

  ●双葉文庫『台湾の秘湯迷走旅』好評発売中!

発行:双葉社 定価:本体780円+税  

 

 

好評発売中!

東南アジア全鉄道2書影 東南アジア全鉄道制覇1cover
『東南アジア全鉄道制覇の旅 インドネシア・マレーシア・ベトナム・カンボジア編』 東南アジア全鉄道制覇の旅 タイ・ミャンマー迷走編

 

 

紀行エッセイガイド好評発売中!!

 

se-asia00_book01 se-asia00_book02 se-asia00_book03
鈍行列車のアジア旅 不思議列車がアジアを走る 一両列車のゆるり旅