文と写真・下川裕治

 

■日本の水際対策で、空港近くのホテルに強制隔離

 タイバンコクでの2週間の隔離。そしてバタバタとバンコクで仕事をすませて帰国した。

 しかし日本には日本の水際対策がある。コロナ禍前のように、空港から自宅に帰るようなわけにはいかない。

 帰国したとき、タイの新規感染者は日本よりはるかに少なかった。しかし日本は空港周辺ホテルでの4日間の強制隔離を課していた。

 日本の隔離には2種類あった。自宅など自分で申請した場所で隔離する自主隔離。そして用意されたホテルなどで隔離を強いる強制隔離だった。タイからの入国の場合、隔離期間は14日間。その最初の3泊4日は強制隔離になっていた。

 強制隔離の最終日にPCR検査があり、陰性なら自主隔離先に移動することができた。

成田空港に到着。進むと、椅子が並べられた通路にでる。ここでまず説明をうける
空港内でPCR検査。唾液をこうしてとって渡す。一応、半個室のようなスペースが用意されている

 成田空港前で待っていると、検疫で運行するバスがやってきた。数人が乗り込んだ。車内は椅子やシート、荷だなまでビールシートで覆われ、かなり物々しい。行く先は成田空港に近い東横イン。この強制隔離は無料。すべての食事もついている。しかしホテルを選ぶことはできない。

 ホテルのロビーには、テーブルが置かれ、そこでチェックインを行う。といっても、全員がこのホテルに一定期間宿泊するわけだから、ホテルに泊まるということについての大変さはあまりない。

 むしろ新型コロナウイルス対応に細々としたことが多い。検温をしてそれを毎日報告する。3日目にPCR検査がある。……そういった説明である。ホテルの部屋から一歩も出ることができないことはバンコクの隔離ホテルと同じだ。