ウルグアイに着いて早々、最大の任務を完了した〝電波少年コンビ〟の私と担当編集Iさんは、残りの日々を観光に費やしてのんびり過ごすことにした、と言いたいところだが、現実はそんなに甘くはない。
お金と時間をかけて、地球のほぼほぼ真裏まではるばるやって来たのである。撮れ高maxで帰らなくては、あとが何かと大変だ。
というわけで、私たちは、〝大仕事〟を終えたあとも、あわよくばもう一回くらいムヒカとルシアに会えないかと画策しながら、彼らに関係ある人々を精力的に取材して回った。
その合間、合間では、ちょいちょい街歩きをして少しだけ観光客気分も味わった。
ガイドブックで紹介されているような、いわゆる〝見どころ〟にもときには行ったが、一方で、もしかしたら他の人にとっては訪れる価値はないかもしれないけれど、私にとってはとても意味のある〝見どころ〟にも足を運んだ。
「ムヒカにゆかりのあるスポット」だ。
さて、その場所とは——。







