文/光瀬憲子
台湾人が日常的によく食べているものを紹介するシリーズの4回目は、日本人にも人気があり、日本でも認知度が高くなった魯肉飯(ルーロウファン)。最近は、台湾には行ったことがないが魯肉飯は知っている、という人もいるだろう。

■魯肉飯だけを頼む台湾人は稀
魯肉飯はまさに台湾人のソウルフードだ。日本人は魯肉飯をひとつの料理として意識しているが、台湾では日本人が食堂で頼む「ライス」に近い存在。日本で見かける魯肉飯は、たいてい大きな丼に盛られていて、白米の上に豚の角煮がたっぷり乗っているので、それだけで一食が成立する。位置づけはラーメンのようなものだ。
